土日は合唱合宿ASHESでした。
今回の曲は『生きる』
谷川俊太郎さんの詩『生きる』に
三善晃さんが作曲したもの。
まさにいまのテーマだな、
と思いながら臨みました。
で!
ヤベ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━!!!!
やべーのきた!!
凄まじい歌の密度だった!!
もうね。
濃いの。
濃密なの。
今回の合宿ではとにかく
全員で意識を高め合うってことに
ものすごいエネルギーを使いました。
例えば最初の一音。
これに入るタイミング。
これを
『全員が全力を出しつつ100%ピタリと合う』
この喜び。
このピタリと合う感覚とは
物理的な音(有音)と
精神的な音(無音)があって、
この両方が寸分の狂いもなく、
しかも他人に合わせようとかクソつまんねー意識じゃなくて、
全力で自分を出し切ることだけに集中して、
結果として揃ったときの
凄まじい共鳴!!
全員が全員、
『あっ!!!!これだ!!!この音だっ!!!!』
ってのが瞬時に分かる。
みんなが分かっていることが分かる。
こんな経験ってなかなかできない。
そのために色んなコトをしました。
イメージを出し合って
五感と感情を豊かにする練習。
そもそも母音や子音の発音方法。
倍音の乗った地声の出し方。
心のリズムを揃える練習。
本気の全力を出す練習。
限界まで追い込んでテンションを上げる練習もですし、
超機械的で地味きわまりない練習も当然必要。
たった1音をだすためだけに
1時間くらいの練習をすることもざら。
けど、
だいたいOK
まぁ、いいんじゃないかな
おおー、いいと思う!(自分的には・・・)
みたいなレベルではなくて、
全員が100%、
なんだったら120%を出し切って、
その先で調和が生まれた時は
キタ——(゚∀゚)——!!
ってのが直感的に、
体感的に分かる。
マンガとかでもよくあるじゃないですか。
主人公がいままでの壁をぶち破ったときに
ちらりと師匠(超絶厳しい)に目をやると
無言で軽くうなずく、みたいなやつ。
アレな(笑)
こういうのは強い。
だって、そこだけは
『揺るがない』
から。
確固たる土台になる。
その土台って他のところにも波及して、
結果的に全体の密度が
すさまじく高まる。
そのくらいの密度を生み出すためには
相当の集中力を必要とするし、
本当に短いフレーズだったとしても
めちゃめちゃ疲れたりするのですが、
もう、これは仕方ないよね。
だって、最高の音を生み出したいじゃないですか。
その世界を知ってしまったら・・・
自分が知っている世界のその先に、
あまりにも素晴らしい世界があったことに
気づいてしまったら・・・。
その瞬間に人生が変わる。
私がいつも身につけている
ガラスをつくってくれている
鈴木彩乃さんにがFBでこんなこと
書いてくれてた。
ここで歌う合唱って本当にすごいんです。
指揮を務めるコウタローさんの空気の持っていき方とか、
エネルギーの動かし方とか、身体の使い方とか、
場を整えたりとか、巷のコーラスとは完全に別世界。
それぞれがひとりで歌うのもすごいんだろうけど、
合わせるともっとすごい世界になる。
かけ算かけ算でとんでもないエネルギーが渦を巻く。
合唱の概念が変わる。今回も凄かった。。
『概念が変わる』
これだと思う。
ただし、私自身がなにかをやっているわけではなくて、
私はその『こうやったら変わるかも?』という
方法を提供しているだけ。
体現しているのはメンバー一人一人だから。
それに、私は『技術力』よりも『熱量』が
大事だと思っていて、
全員がそれを本気でやりきったとき、
『かけ算かけ算でとんでもないエネルギーが渦を巻く』
がその場に生まれる。
これが面白くて仕方がない。
まずはたった一音から。
つぎに、その感覚で1フレーズを。
そして最初から最後まで
その感覚で1曲を歌いきる。
正直果てしなくキッツいし、
ところどころで失敗することもたくさんあるし、
単に技術力的に足りないところもある。
山ほど課題はある。
のだけど、ところどころで
声のエネルギーが光になったような輝きが
生まれる瞬間があって、
それにいつも感動してしまう。
私の『生きる』は歌とともにあるのだな、
ということを再確認した旅になりました。
合唱ってすごい!
人ってすごい!
あ、鈴木彩乃さんの作品ってこういうの。
ホント素敵すぎる。