私のボイストレーニングや
プロジェクトに参加する人は
30代以降の方が多いのです。
これまでの人生で色々経験した上で
アクセルを踏み続ける怖さを知ってしまった。
ブレーキをかけないと危険と言うことを
知ってしまった。
そういうしているうちに
ブレーキをかけ続けていることに
気づけなくなってしまい、
自分の感覚・感情が麻痺していった。
アクセルの踏み方も忘れてしまった。
あれ？私は何をやりたいんだったか？
本当はどうしたかったのか？
何に魂が震えるほどの喜びを感じるのか？
これは、私自身が悩んできたことでもあります。
『ストーリーは共鳴する』という話をしましたが、
同じようなエピソードを持つ人は
引き合うのです。
だから私のメルマガ読者さんやクライアントさんは
人生ですでに
『挫折や苦しみを経験した上で』
それでもなお、
自分と向き合って輝きたい！
自分らしさを取り戻したい！
という強い意志を持つ方々が多いです。
ちょうど昨日のメルマガで、
紅白で歌われたスーパーフライの
『愛をこめて花束を』がヤベー
という話をしたのですが、
こんなメッセージいただきました。
コウタローさま
ご無沙汰しております。
また、新年明けましておめでとうございます。
歌声診断などでお世話になった大村です。
メルマガ拝見しつつ、東京のセミナーへの参加機会を伺いつつ、地道に過ごしております。
紅白のスーパーフライの歌について、全く同意見でしたので思わず返信申し上げます。
私はスーパーフライのデビューライブにたまたま居合わせて（その時はまだ2人組）、上手いし声もいいけれどパワーの押し付け、爆発が強すぎて好きになれず、TVに出て人気が出た後も、ああよかったねとは思いながら感動する存在ではありませんでした。
それが年末の紅白では、冒頭から別人でした。言葉の発音の仕方も全然違っていたんじゃないかと思います。1音1音、言葉ひとつひとつを丁寧に歌っていて、初めて「こんなにいい歌だったんだ」と感動しました。しほさんの歌も初めて好きになりました。
プロの方でも（というかもともと力のある方がさらに本気で向き合うと）こんなにも変わるものか、と、その事自体にもとても感動しました。
自分の個性だったスタイルを変えたのですから、きっと大きなものを乗り越えたのだと思いますし、そういったことも伝わる、素晴らしい歌でした。
私も表現については停滞していますが、コウタローさんのおかげで、自分の歌声が嫌いではなくなって来ています。
チューナーの地味練も、地味に効いたと思います。
コウタローさんの進化は止まらないご様子でなによりです！
また今度、歌を聴いていただく機会があればと思っています。
それでは引き続きお世話になります。
よろしくお願い申し上げます。
声には人生が乗ります。
何かを乗り越えたときや、
成し遂げたとき、
子供が生まれたとき、
子育てに苦しんだとき、
仕事でプロジェクトをやり切ったとき、
挫折したとき、
『生き方』が変わると声が変わります。
まったく同じ歌でも
歌い手の紡いでいるストーリーによって
まったく放つエネルギーは変わる。
そして、それは歌い手だけでなく、
受け手の方もまた。
歌とは自分だけで無く、
聞いてくれる人との共鳴で生まれる
瞬間芸術だからです。
プレイヤーとリスナーで
それぞれ抱いている想いは同じじゃないし、
違ってあたりまえ。
これが至高！完璧！
というのが存在しない世界。
まさに完全なる不完全ってやつですね。
大村さんが今回『愛をこめて花束を』を聞いて
素晴らしいと感じるようになった。
これもまた一つのストーリーです。
ここは大村さんにしか
語ることができない
背景情報があったからこそ。
唯一無二の、他の人が絶対に真似できない、
物語がそこにあります。
KYOMEI PROJECTでやりたいのは
ここを掘り下げることです。
自分がどういうストーリーを紡いできたのか？
それを深めていくことは
これからの人生の羅針盤になるでしょう。
そして、その過程で
自分が気づいていない才能も見つかっていきます。
例えば、今回の歌を聞いて
『これはすごい！』
と気づいたところがいくつもあったと思います。
それが大村さんの『才能』です。
何かに触れたときに
『これはすごいな』
と思うこと。
これは才能のかけらなのです。
才能がないと気づけないですから。
KYOMEI PROJECTでは、
この才能発見ワークもやっていきます。
つーか、この才能使って歌うんで。
で！
これがまたオモロイのですが、
才能は伝染するんです。
これスゲー！ってヤツに間近で触れ続けると
共鳴が起こって、勝手に能力が開花したりするんですよ〜。
それがマジでオモロイんだよなぁ〜。
