♪ 一緒に歌うだけでその人の本当の姿が見えるのよ ♪
先日からTBSさんで「表参道高校合唱部!」ってドラマが始まっています。
http://www.tbs.co.jp/omosan-gassyobu/
ががががが・・・合唱だってぇ~~~~???
え、そんなんドラマになるんか?!
器楽と違って、その人の声をそのまま使わないとおかしなコトになってしまう合唱、という題材って難しくないの?
歌って急に超絶上手くなるもんでもないし、もともと上手い人が下手に歌ったら、それはおかしいし・・・。
大丈夫かぁ~~~???
とか思ったのですが・・・。
~~あらすじ抜粋~~
このドラマは、そんな居心地の悪い思いで不協和音を奏でている高校生たちが“合唱大好き!”という破天荒なヒロインと出会い、“合唱”に巻き込まれていくうちに、本当に輝ける場所を見つけていく青春ストーリーです。
~~ここまで~~
で、実際にみてみると・・・。
あ、あれ・・・なんか・・・感動しちゃってる俺(笑)
いや、ツッコミどころはけっこうあるんですよ。
ドラマの内容はともかく、歌い手さん視点でみると、ですね。
冒頭で主人公の真琴を見送るみんなの声が、高校生にしては大人っぽすぎる・・・というか、口パクだよね、とか
日常のゴタゴタの描写時間が長すぎて、歌ってる時間少ねぇーーーー!(練習してないじゃん)とか、
女性陣の歌声が、裏声じゃなくて、ぜんぶ地声だ!!(ちょっと辛そう・・・)とか、
体育館で全校生徒がいるときにマイクなしで5人で歌ってるにしては響きが良すぎる(人がいると響きが吸収される・・・)とか、
第二話のバケツかぶって歌う練習とか・・・(さすがにそれは 笑)
エエエエーーーー。。。。とか思いつつみてたのに!
なのに、最後にみんなの声が合わさってハーモニーが生まれるとついつい感動してしまう。
悔しい(笑)
このドラマは、合唱という切り口で、
「好きなことを好きって言えない世界からの解放」
「仲間との一体感から生み出される感動の素晴らしさ!」
を語っていました。
主人公の真琴はすがすがしいほど真っ直ぐに生きてる。
体当たりで生きてる。
本気で生きてる。
その生き様に、まわりが巻き込まれ、感化され、変わっていく。
自分らしさを取り戻していく。
ドラマを見ていると、なんかハズカシイ気持ちになるかもしれません。
「いやいや、そんなカンタンじゃねーよなぁ」
とか思うかもしれません。
けど、正直、彼女の生き方うらやましくないですか?
こういう自分の本当に好きなことでまっしぐらに生きていくこと。
私はこれが好きだぁーーーーー!!って叫べること。
困ったときには手をさしのべてくれる、共鳴しあえる仲間がいること。
私は、大学の合唱団で指揮者が終わったときに、なにかを喪失した気になっていました。
合唱団の指揮者、音楽のリーダーから、ただの合唱好きな一個人になった。
もうあの最高の一体感を生み出すことはできないんだな。。。
社会人になって、その想いはさらに強まり、あの定期演奏会の光
に包まれたような瞬間をいい思い出として、生きていこう。
な~んてちょっと感傷に浸る俺カッコイイみたいなことを考えていました。
15年以上もですよ!!(笑)
あしたから本気出すの連続。
けど、最近思うわけです。
あれ・・・?いいんじゃないかな?
こういう青臭そうなこと言ってても。
ドラマやアニメ、小説やマンガの中の世界のことかなって思ってたし、自分には関係ないよな、うん。
そんな風に思ってたけど、あれ?
本当はそうやって本気で生きたいよね?
自分の中に、そう叫ぶ自分、いるよね?
しかも、すでに仲間、いるよね?
応援してくれる妻、家族もいるよね?
ひすいこたろうさんに「あした死ぬかもよ?」という本があります。
名著です。
私も誰でもいつ死ぬか、わからない。
アンパンマンのテーマにこんな歌詞があります。
「何が君の幸せ 何をして喜ぶ
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!」
人生の終わりの寸前に、自分は何を思うだろう??
自分が輝くのを押しとどめているのは、
いつだって、自分の思い込みだ。
私は合唱が好きだ。
別に一人一人がうまくなくてもいい。
みんなで助け合うのが合唱だから。
上手く歌うのが目的じゃない。
どれだけ本気で取り組めたか?
自分の個性を出し切る。
その先にだけ、仲間との真のハーモニーは生まれる。
私は合唱によって人生を変えてもらった。
いま、仕事でも「合唱を感じて」いる。
文字通り「歌うこと」だけが合唱ではないことを知った。
個性を発揮した仲間が集まって、ゴールを共有して活動する。
それは合唱の一つのカタチなんだ、と。
ドラマの中で
「誰にでも歌う資格はあるのよ」
というセリフがあった。
自分の人生を生きる。
自分の人生という音楽を歌う。
誰にでもその資格がある。
資格取得の条件は、自分で決めることだ。
このドラマを紹介してくださったのがTagami Hirokoさん。
その人の価値を最大限に引き出し、現実的な一歩を踏み出させてくれる名プロデューサーです。
ありがとうございました!