こんばんは、コウタローです。
今日は『聞こえない音を聞く』について
書いていこうと思います!
この感覚磨くと音世界が2Dから3Dになりますからね〜。
ヤバめ。
ちょうどこんなメッセージが届いています。
最近、ふとした時に倍音が聞こえて面白いです。
ちょっと前に学校で、
4声のピアノ演奏を2小節くらい聞き取って楽譜に書く
っていうのをイヤトレの授業でやったんです。
そしたら、書いてくうちに、
あれ?5声とか6声になっちゃったぞ…
でもこれもこれも聞こえるし‥ええ?
ってなって、そのときは、
まぁわたしの耳がまだまだなんだな!、
くらいにしか思ってなかったんですが、
今考えると倍音…?笑
今日もピアノを弾いてたら、
弾いてないはずの音が聞こえてしょうがないし、
学校の先生との個人レッスンで、
ハミングとかしてても、
あれ?もう一人いるの?
って思うくらい聞こえてくるので、
倍音知らなかったら、
心霊現象かな?と思ってたかもしれません笑
前にハイレゾプロジェクトで倍音聞こうとしたときは、
「うっすら聞こえる」
「その音を改めて鳴らしてもらって視点合わせれば聞こえる」
くらいだったので、ロングトーンで覚醒したんでしょうか笑
はい来た倍音!(笑)
それな!
めっちゃ聞こえてますな!
おめでとう!
Mさんはヤバいロングトーン受講者でもありますが、
あの講座では
倍音を聞けるようになるためのしかけ
をたんまり入れています。
これまで作った講座の中でも最高レベルのやつできたって感じです。
で、
実は歌が上手い人とか、
感度が鋭い人とか、
カンが良い人とか…
簡単に言うと『アーティスト能力』が高い人は
倍音の感度が高いです。
もうこれは、いろんなアーティストと話してきて
確実だなって感じです。
もちろん本人が『これは倍音だ』って認識している
ってわけではありません。
なんだけど、
『倍音』を認識できる感覚を持っているかどうかで
人間の能力の解像度の高さはべらぼうに変わってきますね。
で、倍音感覚ってのは
要は
『音に対する感度が非常に高い』
『音を単一音でなく和音として感じられる』
って感じです。
で、ちょい前にシェアしたように
音を感じるのは耳だけではありません。
細胞の一つ一つに音を感じる器官があるのです。
これは驚異的なことで、
つまり私たちは音を耳だけでなく
細胞一つ一つで聞いている
というわけです。
だから倍音を感じる能力がある人は
皮膚感覚とかも鋭いです。
皮膚感覚は脳の活性度とも関係深いので
まぁ脳も活性化しているよねって話です。
まぁ、このあたりは
語り始めるとかなり壮大な話にもなりますが、
マジで倍音ヤベーって感じです。
また、こんなメッセージも届いています。
ヒビキアワセのメルマガについてですね。
コウタローさん、いつも発信ありがとうございます。
トランペット奏者の関です。
昨日、車の中で運転しながらやってみました
(静かなところで、って書いてあるのに、、、)。
カーステレオで爆音で動画を鳴らしながら好きなだけ声出してみて、
そのときに出てくる不思議なハーモニーとか、
偶然出てくる同じ高さの音とか、
自分が出た後に絶妙にハモるこえが流れてきたりとか、
全く同時にやってない(動画相手)なのに、
不思議な時空を感じてびっくりしました。
(中略)
今、自分の声がものすごく金属的に感じていて、
それとトランペットの悩みも一緒な気がしていて、
なにか突破口が見つけられたらな、と思っています。
2日目の発信も楽しみにしています。
長々ですみませんー。
ありがとうございました。
長女が吹奏楽部でトランペットを吹いていますが、
トランペットはガチで倍音楽器ですよね。
あの光り輝くようなキリッとした音色は
まさに整数次倍音と
豊富な倍音量にほかなりません。
で、
『自分の声に金属的な音を感じている』
という話が出ていますが、
これには理由があります。
金属的な音と聞くと
キーワードとしては
・キツイ
・狭い
・硬い
・乾いている
・キーキーする
・耳に響く
のような感じだと思います。
こうなる理由は
『倍音の種類が少ない』
『一部分の倍音だけが突出している』
が挙げられます。
ですから、対応策としてはざっくり2つ。
1つ目は『地声を鍛える』こと。
地声は基音(一番下の音)を充実させ、
倍音の種類と量を増幅してくれます。
地声は声帯筋と呼吸の掛け算ですので、
単純に体を鍛えるとかでも
声はまろやかになりますね。
とりあえず地声を鍛えるのは
声も良くなりますが、
健康のバロメーターにもなりますね。
色んな意味でメリットしかない。
2つ目は『共鳴空間を大きくする』こと。
例えばスピーカーなどもそうですが、
小さいスピーカーはキンキンした感じがあり、
大きいスピーカーだと重厚感がありますよね。
ですから、人の声も共鳴腔が大きいと
豊かな響きになりますし、
倍音を多分に含んだ声というのは
『かなり大きい声でも聞いてて辛くない』
という特徴があります。
倍音の種類が豊富で、
倍音の量も豊富であることで、
音に包まれる感じが生じるからです。
人間の共鳴腔は
・喉仏の上の喉の空間
・口腔
・鼻腔
主にこの3つになります。
これらが広がると実に豊かな美声になりますね。
じゃあどうすれば広がるのか?
という話になりますが、
ここはけっこう誤解している人が多いように感じます。
とりあえず、
『狭いのか。じゃあ広げよう!』
というアプローチはおすすめしません。
『広げよう!』と意識すると
確かに空間は広がるのですが、
余計な筋肉に過度なストレスを与えて、
発声がぐちゃぐちゃになる人もいます(いました)。
これは脳のメカニズムで、
意識を向けると筋肉は緊張するよね
という話なんですね。
じゃなくて、リラックスが重要だったりします。
リラックスすると緩むので結果的に広がるんですよ。
だから『広げよう!』ではなくて、
『リラックスしてたら、いつのまにやら広がってた』
というのがまぁ概ねいい方向へ行きやすいですね。
もちろんショートカットの方法とかは
色々あるのですが、
練習回数や実感するまでの時間も
結構必要だったりします。
でも、確実に変わりますよ。
別人みたいな声になったりもしますし。
ということで!
ちょっと長くなってきましたので、
ここいらにしようと思いますが、
まぁ〜、面白いんですよ。
音の世界ってのは。
で、それを自分の声で体験できる。
それがボイストレーニングの
面白いところの一つだなーって思います。
こんな実験と発見を四六時中ずっとやってます(笑)
たのしい。
それでは、ありがとうございましたー!