KYOMEI PROJECT(KP)の
実践コースのメンバーと連日
やり取りをしています。
来週末の土日は第1回目の合宿ですが、
オンライン上でも動画通話で直接話したり、
グループ上でやりとりしながら
実践していってもらっています。
こんなに密に、しかも長期間にわたって
メンバーとやっていく企画は初めてなので、
手探りですすめています。
KPの参加メンバーはかなり広範囲で
熊本、福岡という遠方からも、
東京神奈川、そして地元だったりと
各地から集まっています。
で!
とりあえず全員とマンツーマンで面談したのですが、
その中からあるひとつのテーマが出てきました。
それが
『ガンガンいこうぜ!』
です。
私がやっていたころのドラクエに
こんな作戦があったのですが、
まさにそれ!
『ガンガンいこうぜ!』だと
とにかく攻撃特化で、
最強の技、最強の呪文を使いたい放題使って
後先考えずにやるってやつです。
それは作戦なのか?という気もします(笑)
でですね?!
つまり、何かって言うと
私の感想!
『もっといけるじゃん!』
『めっちゃできてんじゃん!』
『気づいてねーだけだろ!』
って話なんですよ!!
面談ではひとりひとりの状況把握のために
いろいろと質問していきました。
臨んでいること、
悩んでいること、
苦しいと思っていること、
不満に思っていること、
どうにかしたいと思っていること、
怖いと思っていること、
そういうのも含めてです。
ぶっちゃけ発声の話は一切無いです(笑)
人によっては
個人ビジネスの構築法になったりもしますし、
自分のエネルギーの源泉とは?という話にもなります。
千差万別。
これは長らくやってきて、
たくさんの人と話してきて
腑に落ちてきたことですが、
歌うこと
料理すること
仕事すること
ダンスすること
人と交流すること
これらはすべて『自己表現』と言う意味では同じことです。
『歌が上手くなりたい!』と思ったら、
普通は歌の練習をする、
声の出し方を学ぶとかやると思います。
それは必要です。
ですが、それ以上に大事なことが、
『自分感覚で生きているかどうか?』
ということです。
普段の生活で言いたいことがあるけど言えない、
人から否定されるのが怖くて動けない、
本当はやりたいのにずっと放置している、
本当はやりたくないのに、我慢してやっている・・・
そういうことをやり過ぎると
自分の感覚が鈍ってきます。
自分の感覚、エネルギーを表現する力が
衰えてきます。
衰えるという表現はちょっと
違うかもしれません。
衰えると言うよりも、
表現エネルギー、
つまり生命エネルギーは変わらないのですが、
ブレーキがどんどん強くなる感じです。
ドラゴンボールの悟空とかが
めっちゃ重たい道着を来たり、
100倍の重力で過ごしたりしてましたが、
あんなふうに自分を動きにくくなっている感じです。
だから、ブレーキになっているものを
認識して手放していくと
生命力はバンバン発揮されていきます。
やりたいことをやる。
やりたくないことをやめる。
起こってもいないことに思い悩むのをやめる。
すでに起こってしまったことを悔やむのをやめる。
いまに集中する。
それをやっていくと、
生き方はどんどん変わっていきますし、
その人らしさが発揮されていきますし、
まぁ、なんていうか、
勝手に声も出るようになります。
歌は劇的に変わります。
例えば、
普段から言いたいことがあるけど言えない・・・
言いたいことを我慢してる・・・
って人にはガチ切れするのを
オススメしています。
やり方はカンタン。
人から見られない、
邪魔されない安全な場所に行く
2.
段ボールをたくさん準備します
3.
憎いあんちくしょうや、
思い通りにならない鬱憤を
リアルに想像して、
狂ったように叫びながら、
段ボールを引きちぎります
以上!!(笑)
ヤバい奴です。
しかしです。
凄まじい効果
最初は
『何をやっているんだ俺は・・・?』
『こんなの意味ないよ・・・』
とか出てくるのですが、
それを乗りこえると
マジでプッツンきます。
このガチ切れメソッドを試した人は
マジでスッキリして、
悩みとかどーでも良くなったとか報告多数です。
かなりオススメです。
で、もうひとつ。
悩むのは『過去』や『未来』に思い煩うからであり、
イマココに集中したら
そういうのは無くなってしまいます。
赤ちゃんとかは、
痛かったり、
不愉快だと泣きますが、
満たされた瞬間から、
いきなり笑ったりします。
イマココしかないからです。
未来に悩んだり、
過去を悔やんだりがないからです。
『ガンガンいこうぜ!!』は
イマココ感覚の極みですね。
ちょうど、それにぴったりの
漫画があります。
それが『天-天和通りの快男児』という作品です。
ざわ...ざわ...で有名な福本伸行先生の作品です。
この最終の18巻のテーマが
まさにこれです。
『天』は麻雀漫画なのですが、
最終刊は麻雀してません。
ちなみに私は麻雀はまったく分かりません(笑)
で、最終巻の舞台は登場人物の中でも
屈指の天才であるアカギの生前葬の会場なんです。
アルツハイマーになって、
自分が保てなくなってきたことを知ったアカギが
自殺しようとするんですが、
それを他のメンバーが引き止めようとする。
そんな異様な場面なのですが、
自殺を引き留めたいメンバーのうちの
暴力団組長の原田、
凡人覚醒枠のひろゆき。
これが
『未来への囚われ』
『過去への執着』
というテーマにドンピシャなのです。
アカギが原田に言うんです。
実は「成功」はなかなか曲者でよ・・・
一筋縄じゃいかない代物・・・!
最初の一つ二つはまぁいいんだが・・・10・20となるともう余計・・余分だ・・・!
体を重くする贅肉のようなもの・・それを・・
お前はいいやいいやで不用心で積み過ぎだ・・・!
動けねぇだろ・・・?
お前今・・動けねぇだろ・・・?
満足に・・・!
お前は「成功」という名の棺の中にいる・・・!
動けない・・・もう満足に・・・
お前は動けない・・・!
死に体みてえな人生さ・・・!
原田はいわゆる成功を積み上げて
頭角をあらわして
誰からも恐れられるような人間にのし上がりました。
しかしアカギと話して、
勝ち取ったはずの「成功」が
自分を緩やかに殺しに来ていることに気づかされる。
生きながら死んでいる・・・。
そんな感覚。
まさに『過去への執着』がテーマでした。
さらに、次のひろゆきとの対話では
アカギがこう言います。
成功を目指すな・・・と言ってるんじゃない・・!
その成否に囚われ・・・思い煩い・・・
止まってしまうこと・・・熱を失ってしまうこと・・
これがまずい・・・!そっちの方が問題だ・・・!
いいじゃないか・・・
三流で・・・!
熱い三流なら上等よ・・・!
まるで構わない・・・構わない話だ・・・
だから・・・恐れるな・・・
繰り返す・・・!
失敗を恐れるなっ・・・!
ひろゆきは凡人だけど、熱量を高めることで
運命を切り開いていく、というタイプなのですが、
ある時を境にして麻雀からは手を引いて
9年間サラリーマンとして生きていました。
自分の本当の想いを押し殺して、
気づかないふりをして。
途中ひろゆきはアカギに反論するんです。
『何でもできる赤木さんには僕らの気持ちは分からない!!』
未来に起こるかもしれない失敗や、
その時に感じるであろう痛み。
それが怖くて恐ろしくて前に進めなくなってしまう。
まだ起きてもいないことを
想像して、妄想して、勝手に歩みを止めてしまう・・・。
これはまさに『未来への囚われ』がテーマでした。
『いいじゃないか・・・
三流で・・・!
熱い三流なら上等よ・・・!』
ここ、本当にそう。
私もそうありたい。
上手くても熱のない、つまらない歌はうたいたくない。
下手でもいい。
魂が燃えているような、
声が誰かの命と共鳴するような・・・。
そんな歌をうたいたいって思う。
そしてラストで、
アカギはこんなこと言ってました。
思うようにいかねぇことばかりじゃねぇか・・・生きるってことは・・!
不本意の連続・・時には全く理不尽な・・ひどい仕打ちだってある・・・!
けどよ・・・たぶん・・・それでいいんだな・・
無念が「願い」を光らせる・・・!
嫌いじゃなかった
何か「願い」を」持つこと
そして・・・同時に今ある現実と合意すること・・!
不本意と仲良くすること・・・
そんな生き方が好きだった・・
たぶん・・・
愛してた・・・無念を・・・・!
アカギとは、
イマココにしか生きる象徴です。
人生は思い通りになんてならない。
けど、それもいい。
何かをやろうとしたら・・・
いまどんな状態であれ、
一歩を踏み出そうとしたら、
必ず恐怖は襲ってくるし、
あのときこうしていれば・・・という
後悔も襲ってくる。
けど、それでいい。
その想いとともに生きよう!
圧倒的名作っ・・・!!