♪ 最高の伴奏者が・・・いた!! ♪
今回の記事は・・・ちょっとマニアック(笑)
合唱やってて、しかも指揮を振った経験がある人だとすごく共感するかもです。(←いるのか?)
素晴らしき伴奏者・・・。
それは、先日の合宿で伴奏を弾いてくださったKazuko Amano先生!!
もう、ほんっと助けていただきましたし、笑いのネタ(トラウマの2曲目)まで提供してくださいまして・・・(笑)
それで、実は私含め、合唱団員の全員が天野先生の伴奏者としての力量に超驚いていたのですが、それがなんでかを書いていこうと思います。
まず、前提として、ピアニストと伴奏ピアニストは違うってことです。
ピンで一人で歌うピアニストとは違って、伴奏は他のメンバーがいます。
合わせることがありきなんですね。
しかも相手はアマチュアなんです。
え?そこ?みたいなところもあるんですが、めちゃめちゃ重要だったりするので、もし伴奏やる機会がある人には参考になる・・・やもしれません。
①長時間の練習に根気よく付き合ってくださった
いきなり根性論(笑)
でも、今回の練習時間は初日は14~22時、二日目は9時半~22時半ってことで、やたら長かったです。
そこで集中力を切らさずに弾ききってくれるとか有り難すぎます!!
②個性を出しつつ、指揮者を立てる
私はアマチュアです。
先生はプロです。
でも、今回の場は私がセッティングして、音楽作りの責任者も私というカタチになっていました。
そこを踏まえた上で、ご自分の音楽性を発揮しつつ、私のやりたいことを最大限尊重してくださった。
フトコロでかっ!!
しかも、基本はこちらに合わせてくださって、それでも「もっとこうするとイイかもね」というのを、言葉でなく、演奏で伝えてくる。
・・・ヤバいです!!
③合唱団の音をすぐに取ってくれる
練習にはテンポ感があります。
これがもたつくと、集中力が切れたりしちゃいます。
小気味よいテンポ感でできると、本当にイイ音楽が生まれるのですが・・・。
そのコツの一つが「音取り」だったりします。
音取りというのは、とある場所から歌い出す練習をするときに、そこの和音を弾いてくれることです。
器楽奏者と違って、歌い手は基準音がないと分からないことが多いのです。
それをサラッと取ってくれると、めちゃめちゃ練習がスムーズになるんですね。
先生は歌い手でもあるので
「じゃあ、そこの『のぼ~れのぼ~れ~』のトコから!」⇒ジャーン
みたいな感じで”フツー”に音を取ってくださる。
さらに言えば、同じ歌詞が何ヵ所かあったとしても、空気を読んで、指揮者がどこから始めたいのかを察知してくる!
これにいったいどれだけ助けられたか!!
要は、歌い手と同じ立場で聞いてくださっているんですよね。。。
すごすぎ。
この呼吸感が共有できていない場合は
「●ページの●段目の●小節目の●拍の裏から。では音をお願いします。」
とか言わないといけない場合もあります。
これ、すごく、テンポにブレーキがかかります。
テンションで歌ってるアマチュアの合唱団では命取り(笑)
④めっちゃ指揮を見てる
これもスゴいと思いました。
練習をしていると、団員の集中力を保つのがいっちばん大事なので、指揮者としてそのための方法をいろいろと練っています。
イロイロありますが、いくつか紹介すると
・いきなり指揮を止める
⇒見ていない人は歌い続けちゃう
・無言で振り始める
⇒サンハイ!って言う人多いけど、そればっかだと指揮見なくなるので。
・振るテンポを大げさに変える
⇒わざわざ全然違うテンポにしたりする。いつもと違う雰囲気が作れて、新しいヒビキが生まれやすくなる。
こんな感じです。
私は、一体感を作り出すために、あえて楽譜の指示とかガン無視(笑)でテンポをおお~~~~~~~きく揺らすこともあるんですが・・・。
先生はこんなのでも全くオーケー!
これってマジでスゴすぎます。
ほんっと助けられました。
⑤16分音符のアウフタクトの呼吸が揃う
これは・・・歌を分かっているピアニストじゃないとゼッタイ無理!!
歌い手はけっこうテンポ感とかってアバウトだったりするし、アウフタクト(裏拍)から歌詞が始まってるフレーズとかって、ちょっと通常より長めの感覚だったりすることが多いんです。
ついでにブレスも吸ったりするので、だいぶメトロノームとかのテンポとはずれちゃう。
ここは歌ならではの部分があります。
器楽だとまた違うんですけど、こと合唱においては、そういう呼吸感が合っているかどうかでほんっっと一体感が変わってくるんですよね。
ブラボーーーー!!って感じでした。
素晴らしい。
天野先生のおかげで、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。
あの時生まれた一体感!
全員の呼吸が一つになった感覚。
全員が全力を出し切った先に生まれた調和。
大切な宝物になりました。
ありがとうございました!