(名曲)『誕生』Remember

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約4分

私が大好きな歌手のひとりが
中島みゆき』さんです。


みゆきさんの歌にはじめて出会ったのが
高校の時でした。


EAST ASIA』というアルバムです。


このアルバムは超名盤でして、
その後、めちゃめちゃ有名になった
』という曲が終曲なんですね。

 

 

 縦の糸はあなた 横の糸はわたし
 逢うべき糸に出逢えることを
 人は仕合わせとよびます

 

 


このワンフレーズだけでも
みゆきヤベー状態です。

 


さらに糸の前が『二隻の舟(にそうのふね)
という曲なのですが、
こいつが神曲でしてね。

 

 

 時はすべてを連れてゆくものらしい
 なのにどうして 寂しさを置き忘れていくの?

 

 


とか

 

 

 時よ 最後に残してくれるなら
 寂しさの分だけ 愚かさをください

 

 


とか、衝撃を受けましたね。

 


で、当時高校生だった私は
なんかすげぇってくらいだったのですが、
今になってみて、
改めてこの世界観のでかさに畏れの気持ちが湧きます

 


というかですね?!

 


このアルバムじゃないと分からないんですけど、
実はこの『二隻の舟』と『糸』はつながってるんですよ。


二曲の間で音が途切れて無いんです。

 


二隻の舟のラストをよ〜〜〜〜〜く聞いてみると
後奏がフェードアウトしていくんですが、
音がなくなる前に『糸』の前奏が始まるんです。

 


この二つの曲はセットだったのか!!

 


それに気づいたときには
鳥肌が立ちましたね。


で、改めて2曲の歌詞を読んでみると

『おまえとわたし』
『あなたとわたし』


と2人の物語になっているんです。

 


『二隻の舟』は闇の中に瞬く光の美しさを。
『糸』はその先の穏やかな安らかな光を。

 


形は違えど、


あなたとわたし
ふたつの物語が出会い、
ともに一つの物語を紡いでいく


そのことを歌った曲なのです。

 


発売が1992年10月なので、
すでに25年以上経っています。


しかしまったく色褪せない名盤のひとつです。
超オススメです。

 

 


で!

 


実はこのアルバムにはもう一曲、
魂に響く曲があります。

 


それが『誕生』です。


この曲は昔はあんまり記憶に残ってませんでした。
けど、改めて聞いてみたときに
思わず涙が溢れてきたんです。


『な、なんだこれは?!』と
かなりビックリしました。

 


こんな歌詞があります。

 

 わかれゆく季節をかぞえながら
 わかれゆく命をかぞえながら
 祈りながら嘆きながら
 とうに愛を知っている
 忘れない言葉は誰でもひとつ
 たとえサヨナラでも愛してる意味

 


これまで生きてきて、
ああ、確かにたくさんの命とわかれてきたな。


嘆き、悩み、苦しみも時期もあった。
自分が分からなくて辛くて仕方が無かったときもあった。

 


けど、勇気を出して一歩前に進んでみた。
失敗だらけだったし、
怖くて一歩も前に進めなくなったこともあった。

 


そうして知っていく。


恐れとは無くすべきものじゃない。
人生は恐れとともに進んでいくものなのだ


そういうことが分かってきた。

 


そして、知った。


自分の中にすでに
『光』があったということに。

 


みゆきさんは呼びかけます。

 

 

 Remember 生まれたとき
 誰でも言われたはず
 耳を澄まして思い出して
 最初に聞いた Welcome

 

 


Rememberを紐解くと


Re(再び)+member(心にとどめて忘れない)


という意味があります。

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