声を枯らしたくない人のための傾向と対策③ 声帯は萎えている

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約8分

コウタローです。

今回のテーマは『声が枯れる原因その3』。
『声帯は退院直後の足腰状態』です。
さ〜て、はじまりはじまり〜〜〜〜。

 

前回の『喉が枯れる原因2=靴擦れ』への感想シェア

まず、前回の記事
声を枯らしたくない人のための傾向と対策②
にいただいたコメントをシェアしていきますね〜。

声帯を守るような出し方とかしなきゃいけないのかと思ってました!

そう、これは誤解なんですね。

たとえば、高齢の方で足腰が立たなくなる人
がいらっしゃいます。
わたし整体師をやっているので、
そういう話は多いです。

「膝が痛いです。。。」「腰が痛いです。。。」

それで受信すると、病院の先生からは
「安静にしていてくださいね〜」
と言われることがほとんどなのですが・・・。

律儀に安静にしてたらマジで寝たきりコースになります。

確かに痛いと思います。
動くのが苦痛なのです。

でも・・・。
寝ていたら筋力がさらに落ちます。
それで本当に立てなくなる・・・。

整体をやっていると、
こんな話は良く聞くのですね。。。

なので、大変申し訳ないと思いつつ
そういう方への指示はこうです。

「痛くても歩いてください!!
 どうしてもならプールに行ってください!
 一生自分の脚で歩きたいなら、
 動きましょう!」

かなり、切実です(~_~;)

確かに以前、ジムにいらっしゃった90代の方が、
「膝痛いなら安静にしとけって言われたけど、
言いつけ破ってウォーキングしたったら治ったわー!」
っておっしゃってました笑

というお話しもいただきました。
「治ったわー!」って(笑)
イイですね〜、自分の感覚を信じる!
こういう方、最高ですね♪

で!

こういうの、
足腰なら分かりやすいですが、
声帯も同じなんですね〜〜〜〜〜。

運動不足の声帯を急に使ったら
痛くなるのはトーゼン!

筋トレだと思って
慣れるまでガンバロー!
というちょっと身もフタもない
お話しでした(笑)

 

それでは本題です!(前置きが長いですね(^^ゞ)
上の話題とめちゃめちゃ関係あるのですが、
今回は『声帯は萎えている』というお話しです。

 

入院したことありますか?

高校三年の冬と大学2年の冬のことです。
わたしは自然気胸という
肺に穴が開く病気(怪我?)で
入院しています。

右側のとこよく見ると肺が縮んでますね。 わたしは肺に七つのキズを持つ男なのです・・・

肺は簡単に言えば風船のような器官です。
膨らんだり縮んだりしながら
身体の中の空気と外の空気を入れ換えて
いるわけです。

肺は風船、というのについても
激しくオモシロいエピソードがあるのですが、
今回は声帯の話なのでまた別の機会に(笑)

 

入院は2回とも5週間ずつでした。
気胸は肺に穴が開くのですが、
治療は外科手術で穴をふさぐものです。
薬とかでどうこう、という話ではないです。

なので、入院の意図は
手術まで安静にしてろって話です。
要はかな〜りヒマです(笑)

で!

安静にしてろってことで、
あんまり歩くこともせずに
ベッドの上で過ごします。

それで5週間も経って、
いざ退院を迎えるとですね・・・。

脚がガクガクなわけですよ。
ちょっと歩くだけでもう息切れがスゴいです。

「カラダ・・・重っ!!」

って感じです。

階段のぼるととホントこんな感じ。

普段何気なく歩いたりしていますが、
歩くってことは結構な重労働なんだなあ〜〜って
実感できました。

まぁ考えてみれば当然で、
脚は毎日40キロとかそのくらいの
上半身を支えているわけですから
筋力はつきますよね。

毎日使ってるからあんまり意識しないですが、
入院などで使わない期間があると
てきめんに実感できます。

 

声帯は萎えている?

ここからが声帯の話とリンクしてきます。

実は声帯はこの退院したときのような
ガクブル脚と同じような
状況になっている人が多いのです・・・。

大きな声を出すことって
普段はあんまり無いと思います。

日常の声で活躍するのは
声帯筋といって前回も出てきた
声唇(せいしん)という筋肉です。

いわゆる地声ってヤツですね。
声唇=地声と考えればだいたい
あってます。

地声とか裏声とかよーワカラン
って人も多いのかなぁって思いますので
ひとつサンプルをば。

えっと・・・ですね(笑)
高田社長の声はモロ地声ですね。

商品説明の時はものすっごいハリのある
高い声を出しています。
この高さとハリの声を出すには
声唇と息のパワーがめちゃめちゃ必要です。

でませんよ?
この高さの声。

で、一転して引退会見ですが。

・・・低っ!!

あまりの落差にびっくりしますね(笑)
2オクターヴくらい違いますからね〜。
しゃべり声でこのくらい違うと
まるで別人です。

でも良く聴いてみてください。

記者会見と言うことで声を抑えて
冷静に話していますが、
低音でも声に相当ハリと芯がある
のが分かります。

やはりただ者ではありません。。。

地声の鳴りは
元気のバロメーターの一つなんですね。

ほら、だいたいやったら元気な人って
声めっちゃデカいじゃないですか。
声を出すことは全身の筋肉運動ですから
声と健康はめちゃめちゃ相関関係があります。

「あ?!何だってぇ?!」耳が遠い方の声帯は鍛えられています。

 

で、周りの声を聴いているとですね。
どうも最近は特に、
声帯をあんまり使わないで話している人が多い
って感じています。

地声が鳴ってないんですよ。
これは端的に言えば、
声帯の筋肉が衰えちゃってるんです。
まさに退院直後の足腰と同じってワケです。

 

声帯にも運動が必要だ

今回の連載のテーマは『声枯れの原因と対策』です。
第1回は『原因その1は筋肉痛!』
第2回は『原因その2は靴擦れ!』
ってことを説明しました。

で、『原因その3は運動不足!』になります。
筋肉が萎えてしまっているワケですが、
声帯は喉仏の中にあるので見えません。

喉仏がデカいと低音が出やすい人が多いですね

だから、自覚しにくいんです。

脚が運動不足になったら
目で見ても分かります。
細くなったり脂肪がついてブルブルしたり。。。

が、声帯は見えません。
なので、筋肉が衰えても分かりづらいです。

退院直後の人にいきなり
「おらぁ!走れぇ!!」
とかやれば

「いやいやいや・・・無理でしょ!!」

ってすぐ分かるのですが、
声帯だとそういうことやります。

普段からあまり大きな声で話す機会もない人が
急にセミナーやったり、
カラオケで歌いまくったりする・・・。

それは退院直後の人に
鞭打って走らせてるのと一緒なわけですね。
だいぶスパルタ(笑)

鞭打ち300回だ!

こんな症状がある人は声帯が萎えてるかも?!

  • 喋るとすぐに喉が痛くなる
  • 喋ると声が出づらくなる
  • 喉風邪をひきやすい
  • 寝起きは声がとても出しづらい
  • 大きな声を出そうとすると咳き込む
  • よく「えっ??」と聞き返される
  • 低い声が出ない
  • 高い声が出ない
  • 優しい声ですねって思われてる
  • キンキン声になりがち

う〜〜ん・・・。
こう見ると、昔のわたしは
ほぼ当てはまってるなぁ〜〜〜〜(笑)

当てはまるの、ありましたか??
意外な項目もあるかもしれませんが、
一つ一つにはちゃんと理由がありますので、
少しずつ解説していきますね。

 

 

というわけで、今回はここまでといたします。
それで、この連載は原因と『対策!』です。

声帯が萎えているかもって言われると
ちょっと何かマズそうな気がするかもしれません!
でもご安心を!

別になんてことは無く、
単に運動すれば良いだけです。

「じゃあ、どうやれば声帯の運動になるの?」

そのあたりを、次回から触れていこうと思います。
『声帯の筋トレ法!』ですね。
お楽しみに〜〜〜。

コウタロー

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