地声が低いのですが脱力して高音をだすと弱々しくなります

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約7分

昨日は地元での音楽会でした。
私が主催している会です。


ソロあり、合唱あり、リコーダー合奏ありの
割とフリーダムな会です。


じ つ に


濃かった(笑)

 


私も歌ったのですが、
最近感情解放ワークをたくさんやっているせいか、
ちょっと涙もろくなってますね〜( ゚д゚ )


別に歌いながら泣くのはいいのですが、
震えながらでもいいから
声はちゃんと出せる方法はないだろうか・・・


と本気で悩みます(笑)

 


それにしても最近、
本当に魂がこもった歌を歌えるようになる人
周りに増えてきて感動します。

 


今回は合唱のミニ講座もやったのですが、
そこでは80歳を超えてると思われる
女性がいい歌をうたっていました。


合唱講座では、
坂本九さんの遺作でもある
心の瞳』という曲を歌いました。


で、私がやったことは
歌詞と人生をつなげるワークです。

 


目的は『感動を生み出す歌い方の習得』です。

 


やることはシンプルで、
歌詞を読んで、
そこから連想する過去のエピソードを思いだし、
五感と感情豊かに追体験しながら歌う


これだけです。

 


たった15分のアンサンブルでしたが、
みんなの表情も歌も激変していきます。

 


だって、すでにあるのだから。
感動のもとになるエピソードが。

 


先ほどの女性は
開始五分くらいでもう涙ぐみながら歌っていました。


もうね。
その表情だけで


ああ、すべてOK!


と言えます。

 

 


声なんてどうだって良いんですよ。
出てても出なくても。


もちろん出たら出たなりに
色々とやれることはありますが、


出ないなら出ないなりに
それでも自分らしく歌うことができる。

 


歌うことは生きること
生きることは歌うこと

 


これは同義であって、
歌う目的、生きる目的とは
決して


『技術が上達すること』


だけではない。


私はそう思います。

 

 


上手い下手を超えて自由に歌うことを楽しむ。
笑いながら泣きながら、心を響かせて歌う。


そんな人たちと触れあうことで
本当に色々なことに気づかさせる瞬間でした。

 


参加したみなさん、
ありがとうございました。

 

 

 


さて、

 


上記のような考えがベースにあった上で、
私は技術も追究していきたいと思っています。


やはり想いを声で表現するためには
そのための表現技術も欲しいからです。

 


ということで、
発声法の話になります。


ここのところ発声についての
質問をいくつかもらっているので、
それについて簡単に回答していきますね。

 

 

 

高音での、地声から裏声への移りがスムースにいかない。
従って、低目なところから裏声に入る傾向がある。

何処かで、芯のない声になる場合があるので、全体をとうして
芯のある声にして行きたい。

ヒロエ

 

ヒロエさんは80歳を超えて歌を実践されている方で、
非常に熱心に練習されています。
本当にすごい。


それで、
地声と裏声の移行をスムーズにしたい
芯のある声になりたい
という2つの要望があります。


これは一言で言えば『地声の鍛錬をする』になります。


まず、地声と裏声の移行をスムーズにといっても、
おそらく地声のポテンシャルを発揮できてません。


地声はもっと鳴らせます。


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こちらからリンクが貼ってある特集ページの
2-2①②③あたりがよいでしょう。


地声が育てば低音も高音も伸びます。
2つ目の質問の『芯のある声』も自然と実現します。


そしたらぶっちゃけ裏声は要りません。
あってもいいですが、地声覚醒後でいいです。

 

 

 


もう一人。

 

質問です。コウタローさんは比較的高い声で話されていますよね。
僕は地声が低いのですが脱力して高音をだすと弱々しくなります。
自分は本当の意味での脱力を理解できていないのでしょうか?

 

脱力とは力を抜くことではなく、
必要なところにだけはガッツリ力がみなぎっている状態です。


地声が低い方はとにかく
元々の楽器、要は声帯がデカいのです。

チェロではなく、
コントラバス的ということです。

 


チェロもコントラバスも同じ高さの音を出せます。
チェロの高音域をコントラバスも出せます。


しかし、難しいのです。
弦をおさえ、弓を引くにしても、
まず出しにくいし、コントロールも難しい。


その分、倍音が豊かに入る。
要はふくよかな、懐の広い音質になりやすい、ということです。

 


で、なぜ弱々しくなるのか?

 


それはビビってるからです

 


間違えたらどうしよう?
失敗したらどうしよう?
喉を痛めたらどうしよう?
上手くいかなかったらバカにされるかも?

 


過去の経験から生まれる囚われか、
未来に対する恐れか・・・。


それは分かりませんが、
ビビってるから声が不安定になるのです。


声と心はつながっているのです。

 


こういう『声帯が立派だからこそ悩む』と言う人は
けっこう多いのです。


だいたいにして、
楽器自体がデカいと言うことは、

 

・声がデカくなってしまう
・間違えたりすると筒抜け
・他の人に合わせるのが難しい

 

いうことです。

 


それで、『うるせー俺はこうなんだよ!』と
開き直れる人なら良いのですが、

 


『周りに合わせなければ・・・』
『自分の声はダメなのか・・・』
『自分が歌うと場を崩してしまう・・・』
『自分は声を抑えなければならない・・・』


という方向へ行ってしまう方が非常に多いです。

 


実に残念です。
クソもったいないです。

 


このタイプの方の声は
覚醒すると凄まじい威力の美声になります。


ただ、その能力が覚醒するまでの
道のりが少々険しいので、
そこを乗り越える前に叩かれて意気消沈してしまう
パターンが圧倒的に多いです。

 


ホントこの風潮はどうにかなったらいいなと思います。


声とはその人そのものであり、
地声の強さとは生命力の強さ。


それを輝かせてこそ
声が生きます。
生き方が変わります。

 

 


だから一つアドバイスするとすれば


『恐れるな!』
『勇気を出そう!』
『大丈夫!出来ることを思い出すだけだ!』


ということになります。

 

 


過去を思い返してみたら


思いっきり声を張った


経験はないでしょうか?

 


部活のかけ声でもいいですし、
びっくりして思わず出てしまった声、
イライラして怒鳴ってしまった・・・
何かの賞を取った時の歓声

 


想いが先にあり、
発声の正しさなどかけらも考えず、
ただただ声を上げてしまった瞬間。

 


ここに大きなヒントがあります。

 


決して新しい技術、練習法が必要なのではありません。


自分の声よ、とどろけ!とばかりに
思い切って声を響かせる。

 


そんな『すでにやったことがある』ことを思い出し、
自分の声を信じて、一発ぶちかますことです

 

 


そしたら世界が変わります。

 

 


『脱力して高音をだすと弱々しくなります』
だって・・・??

 


そんなんじゃ・・・ねぇだろ!!

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