おはようございます。
コウタローです。

 

音楽でもなんでもそうですが、
やたらと成長が早い人と、
長くやってるけどあんまり変わらないってい人は
やっぱりいますよね。

 

これ、どういうことなんでしょう？？

 

歌とかでも、もう10年も続けているのに、
ポッと入ってきた初心者がめちゃめちゃ伸びてきて
一気に追い抜かれるとか、フツーにあります。

 

これ、確かにもともと持っている
喉や体の状態というのは大きく作用しています。
最初っからやたら上手い人ってのはやっぱりいますからね。

 

しかし、そんなにうまくもなかった人が
気づいたらめちゃめちゃ伸びてたってことも良くあります。
これは何が起こったのか？？

 

実は、これが「指導者マインド」があるかどうか？
ってやつじゃないかと思ってます。

 

どういうことかと言うと、何かを学ぶ時に

 

「誰かに教えることを前提にして学ぶ」

 

という姿勢があるかどうか、ということです。
誰かに教えるというのは、非常に負荷がかかります。

 

自分の中で学んでいることを体系化し、
そして相手に伝わるように、
相手の今のステージに合わせて噛み砕き、
順序立てて伝えて、結果を出してもらう。

 

こんなこと、フツーやりませんが、
こうすると、自分の理解力はめちゃめちゃ上がりますね。
そう、教えるために学んでいるわけですが、

 

一番恩恵を受けるのは自分自身

 

という相手にも感謝されて、自分の成長も早まるという
最高の状況なわけです。

 

 

で、これと対義語になっているのが

 

「受講者マインド」

 

です。
「受講者マインド」だとあんまり考えなくてよいので楽です。

 

とりあえず先生の言っていることをこなして、
やってみた結果についての評価も下してもらって、
改善案も出してもらって。

 

めちゃめちゃラクチンです。

 

しかし、これだと変化のスピードは非常にゆっくりになりますし、
判断も相手に委ねていたりすると
自分がやっていることが正しいのかすら分からなくなってしまいます。

 

 

もう少し具体的なシチュエーションにしてみましょう。

 

 

発声のグループレッスンを受けている
「指導者マインド」のＳさんと
「受講者マインド」のＪさんの頭の中です。

 

●先生

「はい。Ｎさん、とっても滑らかに歌えるようになりましたね！
それで、もう少し発音は明るく鳴った方がイイですね。
そのためには、口のカタチが大事なんですよ～。
今、口があんまり開いてないんですね。
歯と歯の間に指が一本入るくらいになるともっと良いですよ！
あっ、そうそう！かなり明るくなりましたね！」

 

●「指導者マインド」のＳさん
『ああ、確かに歯と歯がくっついちゃっているな。
それで指一本挟んでみると・・・確かに明るくなってる。
これは大事なんだな。
そういえば、Ｔさん(Ｓさんの教え子)も発声が少し暗いけど、
確かに口が閉じてた気がする。
試してみよう。あ、でも指だけより、やっぱり鏡とかで
実際に見てもらいながらやった方が良さそうだな。
Ｎさんも直後は良かったけど、もう戻っちゃってるし。
癖ってのはなかなか自覚しないと改善できないからな。
音色の違いってのも本人がちゃんとわかってもらうんだったら、
録画して映像と音声両方を見せた方が確実じゃないかなー。。。ブツブツ』

 

●「受講者マインド」のＪさん
『発音を明るくするには指を歯の間に一本入れればいいんだ！』

 

 

Ｓさんは、まず自分で
「指一本入れたらホントに明るくなるのか？」
ということを判断してます。

そして、その効果に納得したうえで、
同じような課題を持っている誰かを思い浮かべて、
その人に伝えることを前提で考えています。

 

そして、先生の練習そのままでなく、
もっとこうした方が伝わるんじゃないか？
効果が高まるんじゃないか？

ってことをずっと考えています。
最初から最後まで「自分の先の誰かのために」学んでいますね。

 

 

それに対してのＪさんは、
単に「先生が言ったからそうすればいいらしい」というくらいで
終わってしまってます。
ホントに効果があるのか？
ってことも判断もしてません。

 

 

このＳさんとＪさん、どちらの成長が早いか・・・？？
これって言うまでもありませんよね。

 

 

「指導者マインド」を持って学ぶことは
あなたの成長を驚くほど加速します。
声だけに限らず、何を学ぶにおいても

 

「指導者マインド」

 

は常に備えていきましょう。

 

今回もお読みくださり、ありがとうございました。