【実録!】バラさんが手に入れた音程の向こう側の世界

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約6分

運営している発声研究グループでこんな投稿がありました。
バラ(仮名)さんからでした。

皆さんどうもこんにちは!
朝っぱらからなんですが、
ずっと悩んでいた事があったので、
皆さんはどんなものかと相談してみようかと
思い投稿してみようと思います!
それは音程のことなんです。

皆さんはもう音程に関する悩みはサラッと
突破して別次元に行ってしまってるでしょうか?
僕は未だにそこでウロウロしてる状況でして、ロングトーンの練習をするにも、芯を出す練習をするにも、録音したのを聴くと自分の音程に絶望感を感じ無限ループから抜け出せくなります。

コータローさんオススメのチューナー練習で
何度かトライするものの、ちょっと目を離すと、いつの間にかに僕のヤンチャな音程は元気に暴れる状況です(笑)
まあ暴れ回らなくなるまで、かなり精度高くやるしかないとは分かってはいるのですが、皆さんはどうだったのかを聞きたくて投稿しました。

皆さんは最初から音程が良かったですか?
それとも、チューナー練習などによって劇的に変わりましたか?
チャオズ的立場のこの音程弱者に何かアドバイスをお願いします!

これが投稿されたとき、私は直感的に
「このスレは荒れるな・・・」
と思いました。

それは、かつての自分自身が音程にどうしようもなく悩み、
大好きだったはずなのに歌うのが嫌になってしまうほどの
経験をしたからです。

音程が上手く取れない・・・ということから引き起こされる悩みについては、
ここでは深くは触れません。
それは、本人が一番よく分かっているから・・・。

”好き好んで音程が悪い状態でいるわけじゃねーんだよ!!(心の叫び)”

その経験から生み出されたのがチューナーを使った音程改善の練習法でした。
その方法はYouTubeでも公開しており、コアな悩みを持つ同志の心に響き、
感謝のメッセージが多数届いていました。

『あなたの声』だから感動が生まれる
- 声が変われば人生が変わる

しかし、バラさんは

チューナー練習に
真剣に取り組んでいたにも関わらず、

音程に対する悩みを解消できなかった・・・

そこで、グループ内では

『音程改善』に特化したコンテンツ

を作成して、
バラさんの

『音程弱者生活』からの脱出

を目的としたプロジェクトが発足したのです。

最初の予感どおり、
このスレッドは300以上のコメントがついていきました。

こんなコメントもありました。
『自分は音程が良い』と思っていたつm・・・もとい
Hさん(女性)のコメントです。

このHさんは、

もともと自分でも『音程が良い』と思っており、
かつ周りからも『この人は音程が良い』と思われていた人です。

ところが、実際はかなりのブレがあったというのです。

Hさんは公開中のチューナー練習で劇的な効果があったと言います。
しかし、ここで考慮するべきことがあります。

Hさんは、もともと

ピアノを5歳から高校3年生まで習っており、
声楽や合唱経験も長い

所詮、このチューナー練習は

音感のブラッシュアップにすぎなかった

ということです。

だから取り組む期間も非常に短く、
1曲ごとに1回くらい取り組めば
だいたいOKだった・・・という話でした。

イヤイヤイヤイヤ・・・
それ、ちょっと土台から違わない?!!

何年も音程に悩まされてきた私なんかは
根底から再構築するのに

マ ジ で

大変だったんですケド?

 

 

そう。

つm・・・もとい、
Hさんの音程感が向上したのは事実ですが、
今回は

事情が違います。

バラさんに照準を合わせ

ちょっと精度を上げるレベルではなくて、
根本的な音への感覚をインストールする

このくらいの覚悟が必要だと思いました。

 

ちなみにバラさんは、
芯があり、非常に良く通る声を持つ美声だったんです。

音程が良くなったら大化けする・・・!!

そんな予感で私自身、
ワクワクしてきたのを覚えています。

そうして、
バラさんの状況に合わせてコンテンツを作成し始めたのです。

 

バラさんは当時の自分の歌について

録音したのを聴くと
自分の音程に絶望感を感じ
無限ループから抜け出せくなる・・・

と語っていました。
私が客観的にバラさんの音程を判断するとこのような状況でした。

・聴いたとおりの音を出すことができない
・正しい音が出せているのか、出せていないのか判断できていない
・音程が変化するたびに力みで不安定さが増している
・母音によって響きが変わってしまうため、音程が不安定になっている
・歌心はすごく感じるのだが、聴いていると音程が不安定でハラハラする

美声で心もこもっているのですが、
十分に魅力が伝わっていないのです。

 

音程のせいで!!

 

ものすごくモッタイナイと思いました。
これを打開するためにはまず、

耳から変える

ことが必要だと私は思いました。

バラさんはちょうど1ヶ月後に開催する歌合宿に参加予定だったので、
そこに向かって練習を開始しました。

私がコンテンツを作成

バラさんが実践してグループで報告。

基本この流れで、ときどき音声を提出して
状況を確認しながら進めていきました。


真剣に、とは言っても、バラさんはかなり陽気な性格で、
終始ネタをぶっ込んでくる感じでした(笑)

もちろんバラさんの音程改善のために始めたことではありますが、
上の画像のように他のメンバーたちの気づきにもなっていき、
非常に濃密なスレッドへと成長していったのです。。。

 

・・・

・・・

・・・

そして、迎えた合宿。
後日、バラさんが書いてくれた合宿のレポートでは、
最終日の録音の時のことをこう書いてくれていました。

バラさんが歌ってくれた『時代』はとても感動的でした。
課題であった『音程』ももちろん飛躍をみせてくれましたが、
それよりも素晴らしかったのは、

『音程の向こう側にある領域』

を感じさせてくれたことです。

自分自身が長らく悩んでいた『音程』と真剣に向き合い、
それを乗り越えたからこそ得られた感動がありました。

本当に最高だったなぁ〜〜〜。
バラさん!ありがとうございました!

 

 

そんなバラさんとマジで取り組んだ音程改善の旅を
まとめた教材を作りました。
その名も・・・ワイルドピッチ!

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