Singer Song “L”ighterへの道⑨「心を声に乗せて歌う技術|良い声の癖をつけよう」

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約9分

私は20年近くずっと
歌が上手くなる方法を模索していて、
なかなか上達しない自分に
悩み続けていました。

しかし、あるとき出会った声の師匠に
『自分本来の声』を磨く方法を
伝授されて、自分で体得してから
声で悩むことはなくなりました。

正直、

「今までのはなんだったのか・・・?」

と逆に悩むくらいでした(苦笑)

では、何が変わったのでしょうか?
さまざまな変化はありましたが、
歌唱的な面にフォーカスして
ご紹介していきたいと思います。

◆調子のブレがなくなった

「今日は声が出るなぁ!」
とか
「今日はちょっと喉の調子が・・・」

ってことがなくなりました。

以前は毎日毎日コロコロと
調子が変わっていました。

そのたびに
「今日は○○だから」
と言い訳をしていました(^^ゞ

誰に言い訳してるんだよ・・・
って感じですよね。

でも、これがほとんどなくなりました。
まぁ、多少はありますが、
以前だったら最高潮!という調子が
ずっと維持されている感じです。

これはすごく安心ですね。
本番前などはよく調子を崩していて、

「大丈夫かな、大丈夫かな・・・」

と思っていたものです。

◆朝イチからでも大丈夫になった

調子がブレないに関係しますが、

「朝イチは体が起きてないから・・・」

というのもなくなりました。

午前中の練習なんてもってのほか!!
という感じで、ダメダメだったのですが(笑)
いまはそれもほとんどなくなりました。

朝イチは調子が上がらない、
というのは良く聞く話ですし、
私もそう思い込んでいたのですが、
ただの思い込みだったようです。

◆歌っていても喉が枯れない

これは以前からネックでした。
高音やピアノ(小さく)で歌う曲などが
ずっと続くと喉が締まってしまい、
後半では喉疲れしてばてていました。

途中から喉がキツくて
音程は悪くなるし、
響きは暗くなるし、
喉は痛くなってくるし・・・

「ダメだこりゃ・・・」と
歌うのをやめてしまうことも
たくさんありました。

いかに余計な力を使っていたのか、
と今更ながらに思います。

ブレーキをしながら歌い続けていた・・・。

そんな風に思います。

◆喋っていても喉が枯れない

歌っていて声枯れしないより
こちらはかなり切実でした。

以前勤めていた会社では
自分が開発した製品について
問い合わせをいただいて、
直接電話対応することも多かったのです。

また、人と会うことも多かったのですが
お客様と会話していると
それだけでだんだん喉が
痛くなってくるんです。

違和感があるのですが、
それでも話はするので、
終わった頃には疲労困憊・・・。
喉も痛い...

そんなだから、
もちろんその後うたうなんて
無理なわけです。

喉の調子が崩れすぎていて
ギューッて締まる感じもあって、
ぜんぜん歌える気がしない・・・。

それがいまは全然大丈夫になりました。

YouTube用の動画などは
ときどき撮りダメしたりするのですが、
その時は1〜2時間喋り続けたりします。

お客様とは声だけでなく、
ライフコンサルもするのですが、
長いときは3時間以上も
対話を続けたりすることもあります。

以前は、
『喋る=喉に悪い』
と思い込んでいました。

が、そういうわけではないのだな・・・。
身をもって体感することが出来ました。

◆労力は半分くらいで声量は1.5倍になった

これも嬉しい効果でした。
いままでは頑張って頑張って頑張って
大きく響く声を創り出そうとしていました。

しかし、そんなに頑張る必要は
なかったんですよ・・・。

とくに中低音域で顕著でした。
声楽をやっていると

「低音はお腹で支えて!」
「支えきれてない!」

なんて言われ続けたものですから、
低音部はものすごくキツい音域だと
誤解していたのです。

思い返してみると
教わった先生方は
全然楽そうに声を出していました。

それを私は
「自分の練習が足りないのかな・・・」
と決めつけていたのですが、
大きな間違いでした。

先生の言っていた
『支え』というのも
もちろん必要なのですが、
これを活かすための前提があったんです。

これが私にはなかった。
だから頑張っても成果に
つながらなかったんですね。。。

◆音程が安定した

これはヤバいですね。

他の動画でも言ってますが、
私は音程は正直歌の上手い下手を
相当なレベルで決めつけてしまう、
強力な要素だと思っています。

これは私自身が音程の不安定さに
超絶悩まされたからでもあります。

歌うたんびに仲間から
「ちょっと音程が・・・」とか
言われ続けたらめっちゃ辛いです(T-T)

指摘する方だってあんまり
言いたかぁ〜ないですよね。

ってことで、これが非常にブレなくなりました。
音程改善法としては
チューナー練をオススメしています。
(メルマガなどでもお話しています)

音程については、少々キツく言われ続ける
ことが多かったので、
実感がこもりすぎています(笑)

その脱却方法ということですから、
超具体的な練習法も確立できました(苦笑)

◆喉風邪をひかなくなった(すぐ治る)

毎年1〜2回は必ず喉がおかしくなっていました。
しかも一度なると治らないんですよね。

喉が腫れるから歌おうにも
声が自由にならないし、
そもそも歌った次の日に
さらにひどいことになる・・・。

がまんして声をいたわろうと
するのだけれど
声を出せないことがもどかしく
ストレスになる・・・。

それがなくなりました。
地味にありがたいですね。
ここ2年ほどは喉に来たことはほぼありません。

ちょこっと「ん?」となったりは
あるのですが、1〜2日で改善しますし、
その間も歌えるレベルですんでいます。

◆上昇音形でも苦しくなくなった

これは歌っていて本当に
「なんでできないんだろう??」
って思ったことの一つでした。

1音ずつ音が上がっていくような
長〜いフレーズってあるじゃないですか。
あれがめちゃめちゃ辛い・・・。

ド〜ド#〜レ〜レ#〜ミ〜ファ〜・・・

みたいの。
これ、マジで無理です。

途中で裏声に逃げて、
どうにかごまかすって感じでした。

簡単に歌えている人はたくさんいましたよ。
でも、私には出来ませんでしたし、
出来るようになる方法を教えてくれる人は
いませんでしたーーー・・・。

こういうのって、
喉声だとゼッタイできないです。

だから、私としては同じように
苦しんでいる人の役に立つと思って
『喉声解消』を前面に出した
動画を公開しているんです・・・。

◆声に芯が出て、空間一杯に届くようになった

これは声量アップにも関係していますね。

以前の私の声は
裏声の響きが主体で
フワッとした実体感のない感じでした。

以前言われてショックだったことがあります。

とある演奏会でソロを歌いました。
バッハのカンタータのアリアです。

バッハの曲は全般的に
鬼な感じです(笑)

オクターヴ跳躍とかフツーに出てきますし、
当時としては異様に細かい転調を繰り返していて、
聞いている人は気づかないレベルなんですが、
歌う方は臨時記号とかめちゃめちゃ気を遣う・・・。

そんな感じの曲ですね。
まぁめちゃめちゃ好きなんですけど。
あのサウンドに痺れます。

バッハのマタイとかヨハネ、
ロ短調ミサとかベタですが、
まさに神曲ですね〜〜。
モテット225番もヤバいです。
(すみません、マニアックで(笑))

で、その打ち上げで
指揮者の先生に言われたこと。

「君の声じゃ客席に届かない」

工エエェェ(´д`)ェェエエ工って感じですよ・・・。
まぁ、それもある種の
激励だったのかもしれません。

声に芯を持たせろ!
そうすればもっと良くなる!!

そんな意味が込められていたのかも。
ただ、問題は、
その解決法が不明だったことです・・・。

ある意味、この体験が、
自分とプロとはどこが決定的に違うのか?
をより深く考察していく
きっかけになったのかもしれません。

そして、現在は、
そういう声のボンヤリ感はなくなって、
声に芯をつくり、
響きを乗せることが出来るようになりました。

普段状態での声量も上がり
結果として、以前より遙かに
楽に大きく声を張ることが
できるようになれました。

このように歌唱面だけを
とっても大きな変化が起きたのです。。。
自分が一番ビックリしました(笑)

これは、私が体験した
『声に悩まなくなって変わったこと?』
についてですが、
これは誰にでも起こりうることです。

超簡単にまとめてしまうと
私がやったことは、

『声を出しにくくしている癖をやめて
声が勝手に楽に出てしまう癖をつけた』

ということだったのです。

私自身は体のことや発声法についての
情報を発信していますが、
実際のところ

歌うときはぜ〜〜〜んぶ忘れちゃえ〜〜〜〜

って思っています。

というのは、

ボイトレのこと考えてたら
つまんない歌になっちゃうじゃん

って話だからです。

これは私自身が長らく
発声のことばかり考えて
歌うこと自体が苦しくなってしまうような
経験をしてきたからこそ言いたいことです。

歌を心から、魂から表現する瞬間ってのは
アタマでどーこーできるような
みみっちいもんじゃないです。

こんな時に腹式呼吸が・・・とか
上から吊るように・・・とか
背中を回して・・・とか・・・

そんなこと考えてたら
超絶もったいないことになります。

もちろんボイトレは超絶大事ですよ。
自分の中の音楽を表現しようとしたら
絶対的に発声法の錬磨は必要です。

だって、喜びに満ちあふれた祈りを
高らかに届けたい!
って思っているのに
高音が上手く出ねぇ!!とかだったら
そりゃ厳しいです。

でも、そうは言っても、
間違っちゃいけないのは、

歌は歌でしょう!

ってことです。

歌うときには
心から表現すること『だけ』に集中する。
音楽に没頭する。

これが本当に大事だと思っています。

心から「こう歌いたい!!」という想いが
溢れたとき、声は限界を超えてくれます。
自分の「ちっちゃい枠」を取り払ってくれます。

だから、歌いましょう!
思い切って!

想いが声の次の次元の扉を開いてくれる。

ボイトレはそのための
手助けなのです。

真剣に取り組んだひとつひとつの
基礎練習はかならず体に染みこんでいます。

心から表現したい!と思ったとき、
体は必ず呼応してくれます。

自分の声、心、体を信頼する。

誰だって、もっと自由に歌える!
歌、そのものになれる。

私はそう信じています。

 

コウタロー

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