声に光を感じるとき

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さて!

 

前回、

 

自分の声が好きになったとき
その声は、光る

 

という話をしたのですが、
この光ってのは何なのか?
という話をしていこうと思います。

 

まずとても大事なことは

『声と発声はぜんぜん違うものである』

ということです。

 

発声はある意味楽器です。
人間の声は筋肉運動をともなう楽器で
呼気や声帯や共鳴といった
極めて物理的な現象で成り立っています。

 

原理的には
同じ声のフォームで
同じ呼気圧で息を流せば
必ず同じ声を出すことが出来ます。

 

機械のように突き詰めれば
そういうことも可能でしょう。

 

調律されたピアノのレの音を叩けば
レの音が出るように、
レが出る声のフォームを作って
呼気を送ればレの音が出ます。

 

ただし、これは周波数や
音圧計などで測定可能な音の話です。

 

 

しかし、そうではないことを
もう知っていると思うのです。


心からの想いを湧き上がっているときの声。

 

本当に大切な誰かのことを思って発した声。

 

苦しいとき悲しいときに寄り添ってくれた
あの人の声のぬくもり。

 

もうこの世にはいない
あの人の笑う声。

 

世界に生まれてきてはじめて息を吸い
息を吐き出したとき、
その息が声帯を震わせて生まれた産声。

 

生まれたときから死ぬときまで
私とともにある自分の声。

 


こんなことに想いを馳せたとき
声は単なる音ではなくなるのです。

 

その声を聞いた人は
ただ単なる音を聞くことではなく、

 

心が満たされたり、
温かさに包まれれたり、
気分が安らかになったり、
元気ややる気が湧いてきたり、
自分の本当の気持ちに気づけたり、
どうしようもなく感謝が湧いてきたり、
なぜだか分からないけど涙が溢れてきたり、、、

 

声にはそんな力があります。

 


私は発声技術の練習をしているときも
この感覚はいつも意識してるのですが、

 

例えば、声を実践していると
技術的な上達ではなく
心に響く声が生まれる瞬間ってのがあります。

 

決して技術的に上手くなったわけではない…
けれど、なぜかもっと聞いていたい。

 

その人の思っていることや
見えている映像や
感じている感覚が
私にも伝わってくる。

 

なぜだか鳥肌が立つような
感動が湧き上がってくる。

 

そんなとき私は声に『光』を感じるのです。

 

ふと見渡すと
部屋の明るさが増していたり、
その人の周りに薄ぼんやりとした
光が見えることもあります。

 


言霊を紐解くと声とは

 

声=光(こ)+愛(え:古代語)

 

だといいます。

 

古代の日本人は
声とは愛の光である
と認識していたというのです。

 

声を発するとは
光を発すること。

 

あなたが声を出すと
声が広がるのと同じように
360度四方八方に向けて
光が放たれるというわけです。

 

これを私も感じていたのだと
後から声と光の関係性を知って
納得したものでした。

 


そして、

光が生まれるような声とは
誰か特別な人の声だけが持つ力
ではありません。

 

あなたの声にもその力が備わっていますし、
その声はあなたにしか出せません。

 

誰かの声マネではなく、
あなただけの声。
あなただけの歌。

だからこそ、感動が生まれる。

 


この世界への超重要ポイントが
『自分の声と仲良くなる』
『自分の声を好きになる』
ことなのです。

 


でも実際にどうすればいいのか?
今からでも取り組めることは
どんなことなのか?

 

これらについて
これから少しずつお話していこうと思います。

 

いずれにしても声の世界は
見えない聞こえない触れないけど、
ずっとずっと深く、広く、
そして明るく軽く温かい世界です。

 

そんなのをみんなで体験して
一緒に歌えたらなぁと思っています。
幸せ感マジでヤバいんですよ〜〜〜〜。

 


では、今日はここまでにします。

 

ありがとうございました!

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