スゴい妄想力

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約5分

こんばんは、コウタローです。

昨日は地元のコーラスの練習でしたー。
女性合唱で私が指導なんですが、
ちょっと盛り上がりすぎて笑いすぎて
腹が痛くなりました(笑)

で、まぁゆるくやってる活動ですが、
昨日は音楽がガラリと変わる瞬間があったんです。

とあることをしただけなのですが、
もう、ぜんぜん、別ものに変わってしまいました。

何のワークをしたかというと

『妄想力』

です(笑)

もう少し言うと、
歌詞を読んで、イメージする(→妄想する)
ということですね。

昨日やってたのはこの曲です。

『ほらね、』松下耕

 

 

この曲めちゃめちゃいい曲なんですよね。
音楽的にはもちろん、
歌詞もとても味わい深いです。

で、こんな歌詞があります。

 

魚は波と競い合っているよ
山は雲と呼び合っているよ
窓はピアノと微笑み合っているよ
雪は灯りと見つめ合っているよ

ほらね
僕らは一人じゃない
きっとね
誰も一人じゃない

それでも寂しい夜があったら
どうしても眠れない夜があったら
ゆっくりそっと歌を歌おう
微笑み詰まったあの歌を
うたはあなたの大切なともだち
いつもそばにいる大切なともだちだから

作詞 伊藤恵司
作曲 松下耕

 

私は歌う上で
ものすごく歌詞を大事にしています。

歌詞がどういう意味なのか、
作詞者はどんな想いを込めたか、
詩が作られた時代背景はどうなのか?

・・・は、別に気にしていません。
それほど重要ではないと思っています。


それよりなにより大事なのは
その歌詞を読んだときに

自分にとってはどういう意味に感じるのか?
それを読んでどんな体験を思い出すのか?
どんな風景が蘇ってくるのか?
どんな感情が湧いてくるのか?

つまり、自分がどう感じるのか?

それがめちゃめちゃ大事だと思っています。

例えば、次の歌詞を読んだときに何が自分に起こるか?


『魚は波と競い合っている』


ある人は川に釣りをしに行ったことを
思い出すかもしれません、
またある人は海に潜ったときのことを
思い出すかもしれません。

さらに言えば、
誰と一緒に行ったのか?
楽しかったのか、悲しかったのか?

 


『それでも寂しい夜があったら』


寂しい夜と読んで
思い出す自分のエピソードってなんだろう?

そのとき、なぜ寂しかったのだろう?
本当はどうしたかったのだろう?
本当はどうしてほしかったのだろう?


『微笑み詰まったあの歌を』


私にとって微笑み詰まった歌ってなんだろう?
私に笑顔や喜びや嬉しさを与えてくれる
歌はなんだろう?
なんで私はその歌で笑顔になるんだろう?

その歌を聞いたとき、
いまの私はどんなふうに感じているだろう?
笑顔になるだろうか?
思い出の中の笑顔が、逆に寂しく感じるだろうか?

 

こんな感じです。

歌詞の一言一言から
ふっと湧き上がる感覚や感情は
自分の人生とつながっています。
それを追体験していくのです。

昨日は9人で歌っていたのですが、
一人たりとも同じ人生を歩んでいません。
全員が自分だけの人生を生きてきています。

だから沸いてくるイメージや感覚は
人それぞれで全然違っていい。
自分だけが分かるイメージや感覚で構わないんですね。

これが通称『妄想』です(笑)

ほんの1分くらい歌詞を読む時間を取って
『妄想』しました。

そしてもういちど歌ってみたら
歌はまったく別の響きになっていました。


すごく懐かしい感じがするような…
温かい気持ちになるような…
ゆっくりそっと語りかけてくるような…
ほっと安心するような…

そんな歌が生まれていました。

物理的な声として、
発声技術的に急に上手くなった…
というわけではないんです。

強いて言えば
緊張が取れて柔らかい響きになったとか、
言葉を丁寧に発音する感じが増したとか、
そういう感じでしょうか。

けど、突然上手くなった、
というわけでは無いんです。

でも、全然違う。
まったく違う。

声が生きている。
歌が生きている。
心が響き合っている。

そう感じました。
私はこういう瞬間が大好きです。

 

 

今回の『妄想力』を活用していくと

想いが伝わる力とか、
感動を生み出す力とか、
心が震える歌を歌うとか、、、

そういう技術を超えた世界の扉が開きます。

そして、その扉を開く鍵は
まさに一人ひとりが生きる
『人生』そのものなんです。

『自分らしく歌って感動を分かち合いたい』
と思うなら、
大きなヒントになりますので、
ぜひ参考にしてみてください。

12月の福岡・大阪・東京でのイベントでも
この感覚についてはお伝えしていきますので
リアルで会える方と何が生まれるか楽しみにしていますね。

 

それでは、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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