不朽の名作合唱曲『生きる』

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約5分

合唱が大好きだ。


それも最高にバチバチやり合うヤツが。
それを体感したくて2003年から毎年合唱合宿をやってます


そして3月にまた合宿することにしました。
テーマはそのものズバリ『生きる!

 


この曲です。

 


▼『ピアノのための無窮連祷による~生きる』

 


あのね!
この曲、超名曲!

 


私の長い合唱人生の中でも
トップクラスに熱い曲です。


作詞者は谷川俊太郎さんで、
この詩は教科書とかでもよく出てくるので
読んだことがあるかもしれません。

 

 

生きているということ
今生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

 

 


一人一人が持っている『生きている瞬間』を切り抜き、
それが連綿と続き、
地球上すべてに広がっていく。

 


地球も生きていて、
その上に立つ私たちもまた生きている。

 


そんなことが卒然と感じられる、、、
ものすっっっごく懐の深い詩です。

 

 


そして、そこに作曲したのが三善晃さん。
すでに故人ではありますが、
合唱界では超有名人。

 


三善晃さんの友人が亡くなり、
そのときの想いを綴ったのだといいます。

 


谷川俊太郎さんの『生きる』は
どんな解釈でもできる詩なのですが、
三善さんの作曲の背景から感じられるのは


生と死


死に触れて、なお輝く命の光の
暖かさ、力強さです。

 


命とは、生きるとは・・・。

 


鳥ははばたくということであり、
海はとどろくということであり、
かたつむりははうということであり、


人は愛するということであるのです。

 

 


この曲のクライマックスでは
歌詞ですらなくなり、


『あーーーーーー』


というヴォーカリーズになるところがあります。

 


ここにあらゆるものが混ざり合い、
激しくぶつかり合い、
または優しく調和しあい、
響き合っている・・・。

 


何も分からないのに
何もかもが分かる・・・。

 


そんな感覚が生まれるところです。

 


これは歌った人だけが体験できる、
一種の悟りのような瞬間です。

 

 


そして、そういう『真理』の瞬間を迎えたところに
卒然と女声パート(ソプラノとアルト)が
こう歌うのです。

 

 

 

生きるということ
あなたの手の温み(ぬくみ)

 

 

 


ここがヤバいです。
ヤバすぎます。

 


すべてが混じり合い、
超高圧に圧縮され、
ビッグバンのような爆発が起きる。

 

 

 


その後に残ったのが

 


あなたの手の温み

 


だというのです。

 

 


ここ、私の中では理想に近い音があるのですが、
それを再現できたことがないです。

 


いや、もうちょっとこうなんだ・・・!!
近い!けど、ちょっと違う・・・!!

 


そんな風に感じていました。

 

 


けど、ここがなんか今回はできそうな気がしているのです。

 

 


できあがった『有音』は
それほど変わらないかもしれません。

 


けど、そこが発している『無音』の
豊かさが違う。

 

 


ワケが分からない、
技術も足りてない。

 

 


けど、何かを感じている。

 


『生きている』んだ!

 

 

 


そんな体験になると思います。

 

 


今回も私がすべて合唱指導します。

 


合唱ってやったことがない、
合唱って難しそう・・・。
なんかカタそうだよね。

 


そう思っている人もいるかもしれません。

 


けど、

 


自分の想いを声に乗せて、
 最大全力で歌いたい!
 みんなと声を響き合わせたい!
 感動を生み出したい!

 


そう思っているのなら、
きっとその体験ができる。

 

 


ていうか、好きなんですよ。
この曲が。
この歌詞が。

 


想いを燃え上がらせて、
すべてを出し尽くす。


自分を本気で表現する仲間が集まり、
全員が全力出したその先で共鳴する。

 

 


それが私の合唱の在り方です。

 

 


魂で歌い灰になる

 


そんな歌、歌いませんか?

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