上手く歌えてるときの感覚って?喉には引っかからないの?

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約4分

さてさて、久しぶりに
声のコトで質問に答えてみます。

歌が上手く歌えてるときの感覚は
どんな感じなのですか?

全く喉に引っかかる感じが
しなくなるのですか?

これ、論点が二つありますね。

一つは、発声技術な話。

たぶん質問者さんは

『もっと脱力して!!』

という指摘を受けてるんじゃ
ないかなーと思います。

で、自分でも力んでる感じは
わかるんだけど、、、

脱力すると声がスカスカになるとか
どうしても力みが取れないとか

そんな悩みがあるんじゃないかなぁ。

 

 

でですね。

喉に引っかかるかどうかですが、
楽に発声できているときは
別に『喉が開いている』ワケじゃないです。

むしろ、超高圧がかかります。

ここで勘違いしちゃうんですよね。

ストローから息を吹き出そうとしたときに、
だんだんストローが細くなっていったら
息が出て行きづらくなりますよね?

これと一緒で、
声帯がピタッと閉じるようになると
圧力が勝手に超高まります。

つまり、

喉のあたりに
杭が打ち込まれたかのような
グッ、という感覚はあるんですよ。

ただし、

ぜんぜん力んではいません。
余計な力は入ってない。

けど、必要なところには
十分に入っている。

 

 

ここでクッソ大事なのが
ベルヌーイ発声です。

ときどき出てきますが、
楽に声を出したいと願うのなら、
必ず身につけた方が良い発声法です。

この人上手いなーって人なら
そうとは認識して無くても
必ずやってます。

100%やってますね〜。

だって、ただの物理現象なので(笑)
家にあるもので誰でも簡単に
実験して確認できますよ。

それを声帯でやってるだけです。

っていうような話を
ささっとまとめたのがこちらの動画です。

ここまでが技術的な話。

 

 

で、もう一つがメンタルな話です。

上手く歌えてるときは

『歌ってることを忘れてる』

んですよね。

単に表現してるだけの状態。
お客さんとエネルギー交流している状態。

発声のことなんて頭にも上りません。

 

 

こういう意味だと

『上手く歌える』ということは、
単に『没入』していることが大事。

 

 

ただし、

ここでの『上手い』というのは
技術的な話ではなくて、
共感を生むか?という話。

別に技術的には下手でもこの状態にはなれます。

 

 

私の合宿とか発声セミナーで
歌のレッスン受けたことがある人は
分かると思いますが、

表現100%になったら
発声のことなんてぜんぶ吹っ飛びます。
頭の片隅にも上りません。

結果、感極まって泣いちゃう人もいるし、
アリエナイほどの声の伸びを見せる人もいる。

ともかくも、歌い終わった後は
燃え尽きて真っ白、って感じです。

 

 

こういう心がフルになった歌が先にあって、
その土台として技術があると
本当に最高の歌が歌えるんですよね。

技術は必要だけど、
技術偏重の先には
感動は生まれません。

 

発声の根本を体得するための
ショートカットならこちらも
どうぞー。

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