Singer Song “L”ighterへの道⑦「技術を超えた感動」

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約6分

私が大事にしていることの1つは、

『間違いを探して正す』ことにではなく、
解決のために何をすれば良いか?』

など、行動にフォーカスすることです。

このお話しに
こんなメッセージをいただきました。

 

いつも配信ありがとうございます。
今回も大変心に響く内容でした。
以前ゴスペルを習っていた時に、歌う段階でうまく歌おうとしてはいけない、
普段の生活を丁寧に生きる方が大切だと言われたことがあります。
その時は、その意味が漠然としていてよくわからなかったのですが、
コウタロー先生の動画を見て、人に伝わる歌を歌うには、技巧に走る前に、
感性を磨いてそれを歌にのせる(反映する?)ことが大切なんじゃないかと思えてきました。

それから、指揮をなさる場合「ネガティブ言葉を使わない」「ポジティブ言葉に変換する」
ということをここ ろがけていらっしゃるということ・・・

子育てや仕事上についても、同じことが言えるのではないかと、とても参考になりました。
出来ない原因に対してフォーカスして、ポジティブな言葉による具体的な取り組み方があげられていて、
とてもわかりやすかったです。

次回も楽しみにしております。

藤原

 

藤原さんは、音楽に対する姿勢を
「子育てや仕事上についても、同じことが言えるのではないか」
とおっしゃっていますが、
こういう視点を高める思考法は素晴らしいですね。

私は歌や声を磨く方法を
発信しているのですが、
実際のところは

「歌や声を通じて人生を豊かにしていくこと」

が一番大事だと考えています。

そういう意味において、
歌に対する姿勢と
生きることに対する姿勢には
本当に大きな相関関係があると思います。

この一音の持つ意味はなんだろうか?
なぜこのフレーズがあるのだろうか?
どうやればこの想いを表現できるのだろうか?

こういう正解の無い問いに対して
真摯に取り組むことは
音楽そのものを豊かにし、
ひいては人生も変化していくものだと思います。

そこで、今回のテーマは『原点回帰』です。

ここで考えてみませんか?

『心に響く歌』と『上手い歌』。
どちらを歌いたいでしょうか?

私自身はずっと上手く歌いたいと思っていました。
上手くなるための方法を模索し続けていました。

しかし、上手くいきませんでした。
上手くなったように思っても、
上には上がいます。
一瞬で追い抜かれることもあります。

やっぱ自分はダメだ。。。
たいしたことねーな。。。

何年も何年も悩み続けて、
さらに上手くなる方法を模索し続けました。
何か特別な、魔法の発声法があるはずだ。
それを手に入れさえすれば・・・。

そう思っていました。

その頃の私は完全にゴール設定を間違えていました。
ゴールを「上手くなること」に設定してしまっていた。

これが自信喪失の連鎖を生み出して
しまっていたのです・・・。

そんなかつての自分に対して

「そもそもなぜ私は歌っているのか?」

という想いの原点に想いを馳せる・・・。
それを改めて思い出させてくれた人たちのお話です。

私が大事にしているキーワードのひとつは
『本気』ということです。

歌うことは最強の自己表現です。
自分の心の奥底にある想いを
声に乗せて歌い、空間を響かせる。

本気の想いはテクニックを超えて、
時空を超えて伝わる。
私はそう考えています。

そして、その『想い』が乗った声こそが
感動を共鳴させるのです。

かつての私はテクニックを追求するばかりで
この『想い』の部分をおざなりにしていました。

『私が歌う原点』を忘れていたのです。

ここでちょっとだけ
考えてみませんか?

「そもそもなぜ私は歌うのだろうか??」

歌わなくても別に死にはしません。
職業的に歌っている方でなければ
別に歌う必要性はありませんよね。

でも、この『歌いたい!』という
想いはどこからきているのでしょうか・・・??

この想いの原点を「自覚」すると
その人本来のエネルギーが歌に
乗ってきます。

気づく、ということは
本当にパワフルな未来を
引き寄せてくれると私は考えています。

そして、ここで大切なのが
自分自身の感覚を信じることです。

多くの人は自分の感覚を疑ってしまっています。
「ん?なんかおかしいぞ?」とか
「これは素晴らしい!」と感じる。

そういう感覚は誰でも持っています。
本能でをキャッチする能力は
人には備わっているのです。

しかし、現代はこれを曇らせるものが多すぎます。
人が触れる情報量は100年前に比べると
何百倍にもなっていると言われています。

多すぎる情報は、何が真実か分からなくさせます。
そして、

「これがいいらしい」
「あれが効くらしい」
らしいらしいらしい・・・

と頭で考えるようになります。
そうするとますますワケが分からなくなります。

だから「自分自身の感覚を信じる」ことが大事です。
この根底にあるのは
「自分の感覚は正しい」という信頼です。

何百万年も生き抜いてきた人類のDNAには
予知能力レベルで正しい判断を下す能力が
普通に備わっています。

まず外しません。

しかし、この声は小さいのです。
人にもよりますが、超高音で極小の音です。
デカい音がなってたら全然聞こえません。

隣の敷地でドンガン工事をしていたら
チョウチョがが羽ばたく音なんて
聞こえませんよね。

大量の情報を浴びすぎるのは
これに近いです。

私も大量インプットしていた
時期がありましたが、
本当に大切なコトは
すでに自分の心の中にあったんです・・・。

かすかな自分の中のヒビキ。
心の声に耳を傾けてみませんか?

音をすべて断捨離してみる。
携帯もパソコンもテレビも消してみる。
シンとした無音の部屋にたたずんでみる・・・。

きっと気づかれると思います。
その空間が無音では無く、
豊かな響きで満ちていることに。

自分の人生の一つ一つのエピソードには
固有の響きがあり、
さまざまなエピソードが絡まって
世界で唯一のハーモニー(ストーリー)が生まれます。

あなたにしか表現できない
最高のハーモニーはすでに奏でられています。
耳を澄ませてみて下さい。

コウタロー

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