痣がなかなか消えなくなった、思わぬところに白髪が生えた、ちょっと急いだだけでハァハァ息切れするようになった……「老い」というものはゆっくりと、しかし着実に私たちの身体を蝕んでいきます。
運動、食事、美容、老化に逆らう様々な手段があらゆるメディアで取り上げられ、実年齢よりもずっと若く見える「美魔女」に続いて「美魔男」まで出現しているのだとか。しかし、「おや?喋ると声は年相応なんだな」なんて方も、ちらほらいませんか?
「老い」の魔の手は、確実に、じわじわと声にも忍び寄っているのです。
目次
不二子ちゃんだって、いつまでも若くてセクシーじゃいられない!?
ルパン三世シリーズは1971年に放映開始されましたが、誰もが御存じのセクシーな悪女、峰不二子を1977年から演じ続けてきたのは声優・増山江威子さんです。2010年に放映された「ルパン三世 the Last Job」でその役目を終えるまで、なんと33年間!赤ちゃんが三十路になるほどの年月です。
流石プロとしか言いようがありませんが、それでも当初の作品と比べると、ずっと同じ声ではいられないということが分かります。次元だって、五ェ門だってそうです。怒鳴り声、悲鳴、囁く声、甘える声。そのどれもが、素人にも「同じ人なのは分かるけれど、昔と少し違う」と感じられるくらいには、変化しているのです。
2015年10月から、30年ぶりとなるルパン三世新テレビシリーズが始まりましたが、1971年の第1シリーズから変わっていないのは、次元役の小林清志さんだけになってしまいました。
▲【「ルパン三世」新テレビシリーズPV】
目に見えない「声」が、どうして老化するの?
5年前の自分と今の自分の声にどんな違いがあるのかは分からないかもしれませんが、赤ちゃんの頃のみずみずしく響く声が既に失われてしまったということには、もちろんお気付きですよね。極端な話、20歳の声と100歳の声が誰にでも聞き分けられるように、加齢に伴う「声の変化」は誰にでも確実に訪れるのです。
写真と違って過去の音声はなかなか残っていないかもしれませんが、聞き比べることができれば必ず違いを感じるはずです。10年前の自分はどんな声をしていただろう?20年前は?と、記憶を辿ってみてはいかがでしょうか。
下記の項目に、当てはまるものはありませんか?
・カラオケで、高い声が出にくくなった
・声がかすれて来た
・呂律が回らないときがある
・滑舌が悪くなった
・大きい声が出なくなった
・一息で出せる声量が少なくなった
・話す声が低くなった
年をとれば男性も女性も高い声が出なくなっていく傾向にあります。肺活量は低下し、あらゆる筋肉が少しずつ衰えていくのです。女性であれば女性ホルモンが減少していきます。声帯、表情筋、舌、唇、歯……声を出すためのすべての部品は、いつまでも新品のように綺麗なままではありません。
お気に入りの財布だって靴だって、どんなに大事にしていても、使い続ければ汚れていきますよね?乱暴に扱えばすぐにボロボロになってしまう。長く使い続けるためには、大事に扱って綺麗な状態を保つように心がけなくちゃいけない。声だって同じです。
環境や生活習慣にも目を向けてみてください。急激な声帯への負荷、飲酒、喫煙、香辛料などの刺激物、乾燥。下記に当てはまる項目がある方は、その習慣が声の老化をさらに加速させているかもしれませんよ。
・気がつくと口呼吸している
・エアコンをつけることが多い
・晩酌が日課だ
・煙草がやめられない
・ピザやパスタにタバスコは必須だ
10歳若返ることも夢じゃない!?今日から取り組む声のアンチエイジング法!
老いることは、何も悪いことじゃありません。渋く落ち着いた声、重厚感のある声、年を取らなければ手に入らないものだってあるんです。でも、いつか必ずその時が来るのなら、それまでの時間を少しだけ伸ばしたい。できることなら、過去に置き去りにしたものを取り戻したい―――若さを求めるって、そういうことなんじゃないでしょうか。
「老化してしまった声は、手術をしない限り元には戻らない」そんな風に言われることがありますが、実は、声を若返らせることは可能なんです。多くの方は、声の本来の性能を発揮することなく生活しています。自分の持つ声の可能性を引き出し、その性能を発揮する方法さえ知ることができれば、5歳でも10歳でも、若返ることができるんです。
美しく瑞々しく、張りのある声を取り戻したい。努力をするなら、いつだって明日よりも今日の方が早いんです。未来の自分のために、今からできることをしてみませんか?
「未来はすでに始まっている。」
―――ロベルト・ユンク
声の老化について、そのメカニズムと解決策を分かりやすく動画で解説しますので、どうぞご覧ください。
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