『上達』を目的にしないということ

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前回、『運命が変わるロングトーン』
という話をしたのですが、
一体何なのか?ってのについて
ちょっと話してみようと思います。

まず、発声的には別に
なんてことないロングトーンです。

『あーーーーーーーーーー』
って伸ばすだけ。

なんですが、
重要なのは発声の良し悪しではありません。

 

発声が正しいとか
上手くいったとか
ということではなくて、

声を通じて自分と対話し、
本当の自分の感覚や感情に気づくこと。

『上手くなるために発声練習する』
というアプローチではなく、

『声を通じて自分自身を深く知ることで
 潜在能力が開かれ、
 結果として上手くもなってしまう
というアプローチです。

アプローチがまったく間逆
なんですね。

 

例えば、
とても重要な心構えがあるのですが、
それは

『常時本番』

というもので、
この感覚でロングトーンを行うことが
めちゃめちゃ大切です。

これをもう少し
細かく砕くと

・たった1回しか無い本番のつもりでやる
・本番が始まったら止められない
・やるのは1回だけ
・失敗してもやり直ししない
・上手くやろう、ではなく、全力を尽くす
・言い訳しないで結果を受け入れる

ということです。

たった1回のロングトーンに
全力を出す、命を燃やす
ということです。

たった1回だけしかやらないので、
全部やっても1〜2分しかかかりません。

 

これは『一声入魂』というワークなのですが、
この感覚で実践するようにしていると
声そのものにエネルギーが宿るようになってきます。


ポイントは
『ロングトーンの上手い下手』
『良い声、悪い声』
じゃないってところです。

ぜんぜん関係ないです。

音程も音質も音量も正確だけど
それはただ上手いだけ
っていうパターンもありますし、

音程も音質もブレブレだけど
最高のロングトーンもあるってことです。

こういう実践している人の声は
技術を超えた世界の音
声の中に響いてくるので
『ヤバいなーー』って感じますね。

 

 

で、
例えば他にも
常識とは違う考え方があるので
列挙してみます。


『技術はこれから習得するもの』
 ↓
『体はすでに知っているから
 それを目覚めさせる』

『みんなを感動させたい・伝えたい』
 ↓
『自らが感動していることが重要
 感動は伝播するもの』

『練習通りに歌えることが重要』
 ↓
『瞬間瞬間湧き上がる感覚に寄り添って
 歌うのだから違って当然』

『上手くなったら人前で歌いたい』
 ↓
『自信がないままやっちゃえ』

『正しい発声が大事』
 ↓
『私は私の感覚を信じる』

『誰かに認められたい』
 ↓
『自分で自分を認める』

『自信が無い』
 ↓
『自信ないままやればいい』


別に逆張りしているわけじゃないし、
頭でそう『思い込もうとする』わけでもなく
この感覚が湧いてくると自分の住む世界が一変します。

一言で言えば

『自分を生きる』

という話になるのですが、
いやー、面白いです。

声が変わると人生変わりますし、
人生変わると声が変わるんですよ。

 

ていうか、
発声が良くなるのは当然として
やっぱ感じてほしいのは

『自分らしく生きる喜び』
『歌って心の底から感動する』

って体験だと思うんですよね!

 

ということで!
こういった

『声を通じて本当の自分と出会う方法』
『技術を超えた世界で感動を生み出す方法』

については今後力を入れて
お伝えしていこうと思います!

 

それでは、ありがとうございましたー!

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