『音をちょっと伸ばす』のちょっとってさ、0コンマ何秒なんだよね

297 views
約6分

こんばんは、コウタローです。


昨日は2つ大きな仕事がありまして、
すっごいエネルギーが動いた日でした。


今日はまず昨日の午前中に開催した
『歌い方講座』の公開収録についてシェアしようかと!

 

▲めっちゃ良い会場でしたー

 

 

講座では15項目の表現方法について
相反する2つのやり方を挙げて解説しました。

 

例えば…


『声のクリアさ』という項目であれば
息混じり ⇔ 声の芯

 

『一音の保ち方』であれば
パンチ力 ⇔ 引き伸ばす

 

『音程の取り方』であれば
しゃくり ⇔ 上澄み

 

『声質の違い』であれば
明るく軽く ⇔ 暗く重く

 

『表現の幅』であれば
抑制的 ⇔ 感情的


 

という感じです。

 

これらについて実際に歌い分けながら解説しました。
解説で歌ったのは5曲でした。


『ひまわりの約束(秦基博)』
『糸(中島みゆき)』
『Lemon(米津玄師)』
『to U(BankBand)』
『炎(LiSa)』

 

で、

 

この技術を使うとどんな表現になるのか?
どんな場面で使うのか?
使った場合と使ってない場合は?
使えるようになるメリット
使えるようになるための練習法は?

 

これについて2時間半かけて解説しました。
ずっと歌いっぱなし喋りっぱなしでした(笑)

 

 

で、さっそくこんな感想をもらいました。
ありがとうございますー!

 


普段、ただ「上手いなぁ〜!」
と思って聴いていたさまざまな歌い手さんたちが、
こういう技法を(意識/無意識問わず)使っている、
ということに初めて意識が向きました。

 

これから、いろいろな歌を聴くときに、
今までより微細なところに
フォーカスできそうな気がして、楽しみです。


鏡面のように静謐な曲、の時に、
例えばブレス音がすると、
世界観が変わってしまう、とか、
NG例もやってくださったことで、
より理解が立体的に深まる感じがしました。


これが自在にできるようになったら、
どれほど自由に楽に歌えることか…!
できるようになりたい!!です。

 

まずは基本のロングトーンから、
で、その先に、今日の技法のそれぞれが
どうやったらできるのか、
も知りたいと思いました。

 

地声とロングトーンの威力!
極めるとこんなにも楽しいことになるんだ!
という世界を目の前で見て、
ロングトーンや地声を鍛えることに対して
さらに情熱が湧きました。

 

途中、残念なお知らせ〜と言われてましたが、
全然残念じゃないです!
むしろ、できない人でも
こうやってやれば、できる!ってわかって、
こうすればいいのか!っていう希望になります
わたしも地道にやればこの楽しい世界に行けるかもー!と思えました。

なんでこのテクニックができないんだろう?
って思えるならまだしも、
上手い人と何が違うのかすら、
なかなかわからなかったんです。

 

今回、たくさんのテクニックを知って、
自分でもやってみれば
もっと表現が聞き取れるようになると思いました。

 

上手いバージョンと、曲にあってないバージョン、
対となるテクニックを両方実演していただけたので、
違いがめちゃくちゃわかりやすかったです!
両方できるっていうのがすごいです、ほんと自由自在。

 

一つのテクニックを説明するごとに、
上手い人は、ここが違うのかぁ!
このたった1音をこんなふうに表現するかしないかで、
こんなにも違うのかぁ!なるほど!!
という理解の連続でした。
早く練習したい!と思いました。笑



いやー、楽しんでもらえたようで
良かったです。

 

で、私も楽しかった!
やっぱりこういう表現技法の解説が
めちゃめちゃ好きなんですよ。

 

解説中に何回も出てきましたが、

 

『ちょっと』溜める
『ちょっと』引き伸ばす
『ちょっと』アクセントつける
『ちょっと』ビブラートかける
『ちょっと』間を取る

 

みたいなもんで、
キーワードは『ちょっと』なんですよ。

 

例えば、引き伸ばすっていうのは
音楽記号で言えば『テヌート』という
音符目いっぱい音を伸ばす、
という意味です。


じゃあ、どのくらい引き伸ばしているのか?

 

これ、0コンマ何秒とかなんですよ。
時間で計測したら超短いんですよ。

 

でも、ぜんっぜん違うんです。
聞けば一発で違うって分かるレベルです。

 

だから、その『ほんのちょっと』に対する
感度と精度をちょこっと高めてやる。

それだけでもう格段に音楽が変わるんです。


こういう『ほんのちょっと』の積み重ねで
歌の次元が変わってきます。

 


って色々書きましたが、
要は


自分の感覚感情に寄り添って
繊細にもパワフルにも
自由に歌えるって
めちゃめちゃ楽しい!!


って話なんですね(笑)

 


で、そういう自分を表現するための
技術を体得する方法として
意外に見落とされがちなのが

『そもそも表現方法を知らない』

というのがあると思っています。


実際、今回聴講された方々からも
『そんな方法初めて聞いた』とか
『初めて違いが分かった』とか
『アーティストのやってることの意味が分かった』
などなどの言葉をもらっています。


知らなかったらそもそも認識もできないので、
やれるはずがないんですよね。

 

 

でも知ってたら??

 

 

歌い方も変わりますが、
歌の聞き方も変わります。

 

アーティストが何気なくやっている、
あまりにも普通に自然にやっているから
気づけないような『隠されたテクニック』
への意識が高まります。

 

地味ーーーに効いてくるんですよ〜、こういうの。

 

 

あと
『ああー、だからこういう歌い方してるのかー』
って分かるってのもやっぱ楽しいんですし、

自分の歌に取り入れていって
どんどんと自分の歌が変わってくるのも楽しいです。

 

 

ということで、
この『歌い方講座-表現技法15×2-』
近いうちにコンテンツとしてお披露目
できればなーと思っておりますー。
めっちゃ面白いです!
ぼちぼちでお楽しみにー!

 

 

 

先日シェアした紅蓮華の歌い方解説動画も
けっこう好評だったのでぜひ聞いてみてくださいー。

 

 

 

 

それでは、ありがとうございましたー!

Comments

コメントはまだありません。

FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア