『曲に求められる技術』と『その人にとって必要な練習』の両方満たせないと個人レッスンの意味ないよね

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約6分

こんばんは、コウタローです。

今回は、

個人レッスン…やっぱおもしろ!!

って話です。

 

今日のレッスン受講者のJさんは、
発声の基礎であり奥義にも通じる
ロングトーンを極めるための
発声講座『ヤバいロングトーン』を
受講されてる方でした。

 

なので、その先の話に取り組んでました。

 

つまり、

歌をどのように表現するか??

ということです。


今日練習したのはアラジンの
『スピーチレス〜心の声〜』
という曲でした。

 

▼スピーチレス〜心の声〜

 

この曲めっちゃカッコよいので、
ぜひ聞いてみてくださいー!
なんか無限リピートで聞けて、
だんだんテンション上がってきます(笑)


で、歌い方のレッスンをやるにあたって
検討すべきことは2つです。

 

1つはこの曲に求められる技法について。
もう1つはJさん自身に必要な練習法について。

 

両方を満たしていて、
かつ一番効果が高く、
かつこの曲だけでなく他の曲にも応用が効いて、
かつ今すぐにでも練習すれば即効も見込める…

 

そういう練習をチョイスしないと
レッスン的にはお話になりません。

 

 

なので、そのへんを検討した結果、
今日のレッスンで取り組んだのは

 

横隔膜発声によるアクセント

 

でした。

 

Jさんはレガート的な、
たっぷりとした、
情感豊かな、
少し暗い表現みたいのは
めちゃめちゃ得意なんです。

 

ですが、

 

軽く歌うのが苦手
明るい音色が苦手
スピード感のある曲で遅れる
途中で疲れてしまう

 

みたいな課題があったんですね。


で、こうなってしまう
大きな原因は何かっていうと

 

横隔膜の動きが鈍い

 

ってことなんです。

 

横隔膜自体は使えているんです。
だからゆっくりな曲なら情感豊かに歌える。
っていうか、Jさんはそういう曲を歌うと
かなり感動力も高い歌をうたうんですよね。

 


で、もう少し
横隔膜の動きが鈍いとどうなるのか?
ってのを紐解いてみましょう。

 


横隔膜の動きがゆっくり

呼気のスピードの初動がゆっくり

声の立ち上がりが遅くなる

声が響きはじめる前に次の音が来てしまう

響いていないから頑張ってしまう

響かせようとして顎や舌などがつい力む

余計響かなくなる

横隔膜と声のシンクロがよりズレる

筋肉疲労でうまく脱力できなくなる

頑張って歌った感がスゴい(疲れる)



という感じです。

逆に言えば、
横隔膜がうまく使えると
いろいろと好転します。

 


横隔膜が素早く動かせる

呼気の初動が速い

声の立ち上がりが速い

すぐに声が響くので速い曲でも流れに乗れる

流れに乗れるから楽できる

瞬発力で発声後に脱力しても声が響く

脱力をはさみながら歌えるから疲れない



という感じですね。

 


ってことなので、
めっちゃ大雑把な表現で言えば、
横隔膜を上手いこと動かせるように
なるような練習すりゃいいってわけです。

 

 

やることとしては
ヤバいロングトーンでも実践した
体幹発声と音階練習の組み合わせです。

超シンプルです。
これを徹底的にやります。

 


ただし、、、
こういう練習は
『いますぐにできるようになる』
というものではありません。

 

 

まず、

横隔膜を瞬発的に動かすための
神経を育てるところから
始める必要があるからです。

 

神経育ってなかったらできるわけありません。

 

知識だけ手に入れたら
急に出来るようになるって人は
神経がもともと育ってる人です。

 

私自身が幼少期の運動性喘息もあり、
運動弱者として育ったので
よーーーーーく分かりますが、
運動上手い人の感覚って
まーーーーーったくわからねーなんですよ!( ゚д゚)

 

『無理だって!』
『そんな動きできるか!!』

 

って感じです。

 

 

発声もまったく同じですから。
マジで筋肉運動なので。
運動できる人のほうが
歌が上手い人が多いよねってのは
マジでここに起因すると思う。

 

神経育ってるんですよ。

 

だから神経が育ってない人は
いきなり出来るようになるみたいな…

幻想は捨ててさっさと地道に練習する
のが良いと思います。

 


で、話を戻しますが、
『横隔膜発声によるアクセント』
というスキルが
スピーチレスを歌うには
めっちゃ必要なんです。


これ、一発とか数発くらいなら
たまたま出来たりはしますが、
100発100中で出来るようになるには
少々練習回数と時間が必要です。

 

神経が育つには時間がかかりますし、
『あ、出来るわ、自分』って
確信できるまでには練習回数も必要ですし、
『あ、そんな練習やったなー、忘れてたわ』
っていう出来てアタリマエ領域に達するにはもっとかかります。


ですが、誰もが必ず出来る技術です。

 

子どもの頃に練習した
自転車とおんなじようなものだからです。

 

自転車の練習の最初とか

 

『こんな2つの輪っかだけで走れるはずがない…!!』
『この世の理から外れている…!!』
『これに乗れる未来(ビジョン)が、俺には、、、見えない…!!』

 

と絶望する人もいたかもしれませんが、
(そんな子ども嫌ですけど笑)
まぁ普通に乗れるようになりますよね。


いや、マジでおんなじレベルなんで!
やりゃーできますから。

 

 


ということで、
そのための横隔膜の使い方のキモは伝授したので
あとは実践あるのみあるのみ!

 

50分くらいのレッスンでしたが、
最後には不完全ながらも
最初よりは格段にキレのある
歌が歌えるようになっていました。

これからたのしみ!

 


こういう未来への一歩を踏み出せる練習ってのが
私はとても好きです。

 

そして、自分自身で自分の声を分析判断して
自ら進化していける感覚を身につける
っていうアプローチが好きです。


その先にこそ自ら感動を生み出し、
その感動を大切な人と分かちえるような
体験が待っているんじゃないかなと思っています。

 

 


ってことで、今日は以上です!
思ったより長くなっちゃった!

 

 

それでは、ありがとうございました!

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