こんばんは、コウタローです。
ウチのアップライトピアノはベヒシュタインという
ドイツのメーカーの作品なのですが、
昨日4ヶ月ぶりに調律してびっくらこきました。
別の楽器になった…!!( ゚д゚)
ぜんっぜん音が違うんです。
クリアさが全く別次元の響きになっており、
特に高音部の倍音のキレがヤバい。
って言っても
この感動は一ミリも伝わらないと思うので、
ここは実際に聞いてもらおうかと!
調律ビフォーアフターであります!
とりあえず冒頭10秒ずつくらい聞いてもらえればと思います!
弾いてるのはウチの長女です。
いちおう同じ感じのつもりで弾いてもらいました。
▼調律ビフォー
https://hanekoh.com/coda/wp-content/uploads/2021/01/Before-Tuning.wav
▼調律アフター
https://hanekoh.com/coda/wp-content/uploads/2021/01/After-Tuning.wav
いかがでしょうか?
もちろん録音の仕方は同じです。
・・・が本当に同じなの〜?って感じで
全然違いますよね。
ピアノというのは生き物ですので、
簡単に言えば湿度によってかなり状態が変わります。
湿度が高くなると木が水分で膨張して
ピアノ線を引っ張るために
音が高くなります。
湿度が低くなって乾燥してくると
木が水分を失って縮んで
ピアノ線が弛むために
音が低くなります。
昨年9月は444Hzで調律したのですが、
今回最初に調べたら436Hzまで下がっていたそうです。
去年はとても梅雨が長くて除湿も追いつかず、
冬は乾燥していて加湿も追いつかない、、、
という状態で、ピアノ的にはけっこう過酷なんですよね。。。
調律前のときはかなりモワモワした感じで
なんというか風呂場で聞いてるような感じがあるのですが、
これは調律が狂うことで倍音がぶつかり相殺しあうためです。
ベヒシュタインの特徴である
倍音のキラキラ感がかなり雲がかっています。
で、ベヒシュタイン専属調律師さんの登場なのですが、
このNさんはかなり凄腕だなーと感じてます。
ピアノ自身の声をよーーーーーく聞いて、
今現在の状態で一番良く響く調律にしてくれるんですね。
だから毎回同じ調律ではない。
少しずつ基準ピッチも違うし、
なるべくいい状態が続くように
微調整をしてくれてるんですよね〜。
今回もめっちゃキラキラ響くようになったし、
上のアフター音源を聞いても、
高音部の伸びがぜんっぜん違うのがわかると思います。
で!
こうなるとピアノを弾くのが面白くなってくるので、
ついでに歌ってみたところ
さらに驚きの現象が起きました。
歌いやすいのです。
声に芯が勝手につけやすくなるし、
特に中低音域の安定度が違う。
声量を控えめにして端正に歌う高音部の場合も
非常にクリアに脱力して歌えるのです。
これはすごい。
以前の記事で
『細胞の一つ一つが音を感じる器官がある』
という研究論文を東北大学の研究室が
出しているということを紹介しました。
やはりいい音というのは細胞に染み込む。
特に倍音が豊かな楽器の音は
微細な響きが細胞に浸透して
全身を調律するような効果があると感じます。
小難しい話じゃないとしても
単に聞いてて気持ちいいし、
めっちゃ歌いやすくなったのは事実なので、
こりゃーすげーなと改めて思いました。
次回の調律も早めにやろ!
で、これ、発声も同じだと思います。
すっごく簡単に言うと、
めっちゃ良い声をリアルで聞くと
体にも心にもいい影響あるよね
っていう話です。
もっと言えば、
普段からどういう声を聞いているかで
発声には大きく影響を受けるってこと。
乱れた発声を聞き続けていると
声が出しづらくなります。
整った発声を聞き続けていると
自然と声が整いやすくなります。
なるほど環境の影響ってのは
かくもデカイのだなぁと実感しましたね〜。
さーて!
2月から始めるハイトーンプロジェクトですが、
現在カリキュラムを作成中です。
で、これまでのプロジェクト参加者や
受講してくれた方々の色んな人の顔を思い浮かべつつ
『どうやったらこの人が上手くなるだろう??』
って考えながら作っているのですが、、、
いや、難しいな、これ!!(笑)
人によって進化するポイントが
違いすぎるのよね。。。
歌の経験値や身につけた技術も違うし、
これまでどういう生き方してきたかでも
アプローチが全然違う。
…ってことを踏まえつつも、
ハイトーンプロジェクトは
歌の技術を追求する講座であって、
それも
心のままに自由に歌い
感動を生み出し分かち合う
そんな歌を歌いたいわけです。
そのためには心を燃やすのはもちろんですが、
技術も高めねばならぬのだっ!
ってことで、
じゃあ何が必要だろうか?
今までの経験で、
メンバーが化けた瞬間があるが、
それが起きたのはなぜだったか?
うーんうーんうーんと考えた末に、
それをすっごくざっくりとまとめると
3つの方向性が必要だったと思います。
これはつまり生命エネルギーを高めて
今持てるすべての力を全身全霊で出し切る
ということです。
ハイプロではこれを通常モードにしていて、
普段から本気でやっているから
本番でさらに大化けするよね、
という感じでやります。
心を燃やして歌えば、
潜在能力、つまり本来の能力が発揮されますので、
圧倒的に『スゴい歌』が歌えるようになります。
ですが、
本来の力が発揮されるのであって、
技術力が上がるわけではありません。
本当に上手くなるためには
残りの2点がやはり必要になります。
毎日毎日すこしずつでいいから自分の声と向き合い、
1ミリでもいいから成長するために
声を磨いていくことです。
つまり地味練です。
発声練習は地味なのです。
地味なのが必要なのです。
華々しいのは本番のその瞬間であり、
日々取り組むのは非常に地道な実践で
『できたっ!!』なんて思うことは
ほとんど稀です。
それでもコツコツと地味に地道に実践し続ける。
どんな花が咲くのか?
いつになるのか?
そりゃー分からんのですが、
でも歌い続けるのです。
種を蒔き、光と水を与え続けるのです。
するとある時、ふと気づくときがあります。
素晴らしく豊穣な世界が自分の周りに
広がっているってことに。
自分の内面に深く広く、
強固な根(音)が張られていることに。
こういう成長の仕方は、強い。
で、ここで必要なのが
『何をコツコツ実践するのか?』
を定めることですね。
これが次の点にかかってきます。
誰それから与えられたものではなく、
自分自身が『これだ!これがやりたい!』という
ナニカに出会うことです。
歌の技術の話であれば
『こう歌いたい!』
と強く思うことがかなり重要です。
ボイストレーニングを何のためにするのか?
と考えた時、
『声を良くしたい』
というのだけだとゴールにはなりません。
『どういうふうに歌いたいのか?』
『どういう声を出したいのか?』
というのが非常に重要なんですね。
だって、単に『効くボイトレ』ってだけだったら
正直続きません。
飽きちゃいます。
そこに欲望というか、渇望というか、
熱望というか、、、強い想いがなければ
そんなのやり続けられません。
で、こういうときに必要なのは
『色んな歌や歌い方に触れたことがある』
ってのが重要だったりするんですよね。
私であれば、
これまで色んな歌を聞いてきて、
色んな歌い方にも触れてきて、
『何か知らんけど琴線に触れる』
という歌に出会うことが時々あります。
KOKIAさんの
歌う人、調和、本当の音、愛と平和と音楽と
とか、
中島みゆきさんの
二隻の舟、誕生、瞬きもせず、生きてゆくおまえ
とか、
小谷美紗子さんの
火の川
とか、
鬼束ちひろさんの
月光、私とワルツを、蛍
とか、、、、
他にもそこそこありますが、
衝撃を受けて呆然とするような歌ってのは
やはり自分の中にズドンと落ちます。
そして、
『自分でもそれ歌いたい!』
と思うわけです。
それが『上手くなりたい』の源泉の一つなんですね。
で、さらに言えば、
昔の私は人の歌を聞いて『こう歌いたい!』だったのですが、
いまはどうかというと
『自分の感覚や感情をそのまま歌いたい!』
になりました。
あの人のように歌いたい、ではなくて、
自分を歌いたい、ということです。
で、そう変化してきたのもやはり
さまざまな歌や歌い方に触れてきたからこそ
自分の感覚とフィットする声の出し方があるんだな、
ということに気づくことができたんですね。
そのときに
『こんな歌い方があるんだよ!』
『この歌い方にはこういう技術が使われているんだよ!』
『その技術習得にはこういう練習が必要なんだよ!』
というのがまとまっていたら
めっちゃいいんじゃね??!
…と思ったのが昨日で(笑)
ちょっと何人かに聞いてみたら
『めっちゃいいすね!』
という話が出たので、
この方向で考えようかと思っています。
ということで、
今回のハイトーンプロジェクトでは
私がいままで体得してきたさまざまな
歌い方のテクニックを
ガッツリお伝えしていきたいなと思っています。
で、ただ単に歌い方だけ示されても
『いや、無理っしょ…』
ってなっちゃうのですが、、、、
そこのところを技術解剖して
ちんまい練習法に細分化するのは超得意分野です。
ってことで、
いま急ピッチで歌い方の種類と
そのために必要な技術をまとめてます。
もちろんプロジェクトの本講座ではガッツリやりますが、
まずはハイトーンのプレ講座のほうでも
シェアしていきたいと思いますので、
興味ある方はぜひ無料メルマガに登録しておいてくださいね〜!
それではありがとうございましたー!
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