はじめて全力で声が出てしまった瞬間

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約6分

さぁ、新年度になりましたね〜。
新しい生活が始まった方も多いのではないでしょうか。
いやー、たのしみたのしみ。

 

最近はめっちゃ資料をつくりまくっています。
YouTube動画やメルマガではかなりいろいろな情報を出しているのですが、
それをまとめるってことをあまりできてませんでした。

けど!

やっぱ、歌を楽しむ人がめっちゃ増えたらオモシレーなって思うわけです。

楽しむってのもホント意味合いが本質的になってきていて、
要は『本気で!』ってのがキーワードです。

 

いや、マジで本気で声出したらやべーよ?
世界変わるで?

 

全身全霊で声が出たことってありますか?
『出した』じゃなくて、『出ちゃった』ことです。

 

この時の感覚はマジやべーです。

 

だって、

 

『俺の思っていた限界は限界じゃなかった・・・!!!』

 

という圧倒的現実!!

な、なんだ今の声はぁ〜〜〜〜〜〜〜?!!!

というやつ。

 

これを私が体験したのは師匠のワークショップにはじめて参加したときで
山形蔵王の奥地にある『ドッコ沼』ってところで声出した時でした。

 

その前に色々とワークしていて
初日にはまったく上手く出せない、、、というか

『声をつくってる』
『自然と調和してない』
『エゴが出過ぎ』

みたいな感じで散々なことを言われまくったんですが(笑)

『何もするなってなんじゃーーーー?!』
『何もしてるつもりねぇーーーーー!!』

 

とか思いましたが、
とにかく自分の分からない領域で

師匠的には『もっとこう!』ってのがあるんだなー

ということだけは分かったので、
とにかく模索しまくっていました。

 

で、色々模索していたところでのドッコ沼ワーク。

▼こういうとこ

 

その日は曇っていて肌寒くて、風もけっこう吹いていました。

で、ひとりずつ歌を沼のほとりで歌ったのです。

 

歌と言っても歌謡曲のようなものではなく、
実にシンプルなもので、和歌のようなものです。

 

それをひとり、またひとりと歌うんです。

 

『自然が答えてくれたね〜』
『声が溶けていったのがわかる?』

なんてひとことコメントをもらいながら。

何回もうたっていくと
その場がだんだん清浄になっていくのが肌で感じました。

 

で、自分の番。

私が歌ったのは七福神の宝船という回文歌で、
室町時代から伝わる歌です。

 

なかきよの
とおのねふりの
みなめさめ
なみのりふねの
おとのよきかな

 

 

最初から読んでも
最後から読んでも
同じになる回文歌。

 

これは唱えるだけでエネルギーが高まる歌なのですが、
それだけは暗記していたのでとにかくこれを全力で歌いました。

 

この時の声はいまでも残ってます。

 

声ってこんなに出るんだ?!
こんなに力強いものなんだ?!
自然と響き合う声ってこんな感じなんだ?!

 

声を出し始める前から出し終わった後まで、
すべてが神聖な儀式のようでした。

あれはスゴかったな〜。

 

 

たった30秒くらいの出来事でしたが、
それまでの発声経験すべてが凝縮したような瞬間。

やべーです。

 

で、声出ししているときは完全に忘我だったのですが、
後で発声的に分解してみたらマジで理にかなった声の出し方だったんですよね。

呼気力最大!
声帯完全脱力!
響き増大!

 

全力で声出してるのに
喉は全然楽チンってのはこういうことか!!

ってのがマジで体感できた瞬間です。

まぁ、要はベルヌーイ発声だったんですが、
それに気づいたのは3年以上後になります(笑)

 

ただ、脱力してるっていっても
喉あたりには凄まじい圧力はかかっているんです。

だって思いっきり息を流してるのにベルヌーイ力がめっちゃ働いてるから
声門閉鎖力もハンパねーわけです。

 

全力で声を出してるのに喉を脱力するのって
出来る人からするとアタリマエなんだけど、
出来ない人からすると怖いんですよね〜。

 

喉を痛めそうとか、
実際痛くなるとか、
発声崩れるんじゃないか?とか、
こんなに楽に出るワケがないと思い込んでるとか、

まぁ色々あります。

 

そういうのを取っ払っちゃえると凄まじい声が出るのですが・・・!!

 

 

で、こういう本気で声を出すってのがまた超気持ちいいんですよ!!

自分の力だけでなく、
他力を借りたり、
自然の力を借りたり、

過去の自分から、未来の自分から応援されて声を出す。

 

こんなん出来たときはホントにビックリしますよ〜。

 

さらに、この自分の本気の声と合わさってくれる誰かの声があったら
喜びはかけ算になります。

 

本気×本気の素晴らしさ。

 

『ああ!これが生きるってことか!!』

ってのを感じる瞬間ですね。

 

 

・・・話がめっちゃ脱線してますが、
要はそういう体験が出来る人が増えたらめちゃめちゃオモシロいじゃん!

って話です。

 

自分の声のポテンシャルを開花させ、
自分とも、聞いてくれる人とも共鳴しあい、
人生が変わるような歌が歌える。

 

そんな学びと体験が出来る場をつくろう!!と。

 

 

っていうのの一環として資料を量産してるってワケです(笑)

 

どんなのかっていうと1枚絵ですね。

A4一枚にすべての情報を凝縮する。
それも文字じゃなくて、絵やイメージでってやつ。

これ、やってみたらけっこうオモシロいです。

たった1枚だけど、
それを見たら全体像が分かり、道標になるようなやつ。

こういうの、めっちゃ難しいので時間かかるのですが、
20年くらいかけて経験してきたことを一気に凝縮出来そうです。

 

声のレベルを一気に引き上げ、
歌の次元だけでなく、生き方まで変わってしまうような・・・。

 

そんな企画、ぼちぼち準備していますー。
楽しみにしていてくださいー。
私自身めっちゃ楽しみです。

 

 

 

ということで、
今月後半にはKYOMEI PROJECTのステラシアター本番も控えていて、
また大きくエネルギーが動きそうです。

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