君の名は。を観て思ったこと

795 views
約4分

「君の名は。」を観てきました。
美しい物語でしたね。

知っているはずの東京の風景。
新宿南口とかが光り輝いていました。
新海監督はなんであんなに風景が美しいんでしょうね。

二人の主人公たちの魂の交流も
本当に素晴らしく繊細に描かれていて、
胸が熱くなりました。

あの物語は、
もともとひとつの魂だった二人が、
自分そのものである半身を探し求め、
出会う内容でしたが、

重要なキーワードとして
「むすぶ」という言葉が出てきていました。

「むすぶ」

食べることも、
飲むことも、
人と出会うことも、
別れ新たな縁を紡ぐことも・・・

人が生きることは
むすぶことだ、と。

細かい考察をしている人も
たくさんいてすごく面白いです。

中でも強くメッセージとして
私が感じたのは、

『想いは時空を超える』

というところです。

クライマックスで三葉が父のところへ走っていて
転んでしまうシーンがありました。

あのとき、もう既に直前に初めて
会えた瀧の名前のことは忘れてしまっていました。

大切なことなんだ!
だから決して忘れない!!

そう思っていたのに、
忘れてしまうんです。

けど、転んだときに自分の手のひらに
書いてあった言葉。。。

そこで私はかなりビックリしました。
「名前を書いておくね」
と言っていたのに、
実際に書いてあった言葉が違ったからです。

そこがまたこの物語の
スゴいところだったな、と。

あそこで瀧は三葉に
名前では無くて、
想いを伝えたんだなぁ。

もし名前を書いていたら
「誰?」
って思ったかもしれません。

でも、そうではなかった。
あの場面でそれやっちゃうってところに
マジで鳥肌立ちました。

言葉では無くて想いは時空を超えて残り、
三葉の魂と強く、つよく共鳴した。

そんな強烈な響きあい。。。

あぁ〜〜〜、、、なんて美しいんだろう!!

君の名は。を観て私は

「いったい自分は何者なんだろうか・・・?」
「自分が本当に魂を共鳴するような生き方ってなんだろう・・・?」

そんなことを強く感じました。

前回の記事にあった
さだまさしさんの『いのちの理由』も
なんかいも、なんかいも問いかけてきました。

私が生まれてきた訳は・・・??

 

 

私自身の人生を振り返ると

『感情抑圧』からの
『感情解放』そして『感動共鳴』

これがテーマになっているのですね。

感情を抑圧しすぎて
記憶が無い高校までの人生。

合唱団での感情解放と
仲間たちとの感動共鳴ができた
大学時代。

音楽をやっているときは
自分らしくあれるけど、
会社にいくと過去と同じく
感情を抑圧する社会人10年間・・・。

唯一の拠り所であった歌でも
テクニックを求めて
自分を見失ってしまった。

そんななかで
『自分らしさ』とは何か?

ということを追求するのも
自分のライフワークになっていきました。

自分自身に悩み苦しんできて分かったことは
『ああ、ぜんぶ自分だったんだ』
ということです。

怖い、畏れ、自信喪失、抑圧、
上手く言えない、言葉にならない、
悩み、苦しみ、期待、ワクワク、うきうき、
憧れ、嫉妬、恥ずかしさ、
怒り、哀しみ、喜び・・・

ぜんぶそのまま自分の中にあったんですね。

そんなことを改めて思い出させてくれたのが
『君の名は。』
『いのちの理由』
でした。

こんな、ただ『在る』だけで
人にエネルギーを与えて、
変容を促してくれる作品を作るコトって
本当に尊いことだなぁと思います。

私も『声』を通じて、
表現者として少しずつでも
成長していきたいと思います。

Comments

コメントはまだありません。

FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア