Singer Song “L”ighterへの道⑩「声に命を吹き込む技術『ビブラート』は誰でも体得できる」

1076 views
約7分

ビブラートって身につけたいですか?

このですね、ビブラートがヤバいんですよ。

やっぱ、心を打つ歌って、
波があるんですよ。
揺らぎがあるんですよ。
声が生きているんですよ。

ビブラートってのは単なる技法じゃなくて

『音に命を吹き込むスキル』

なんですよね。

だって、さっきまで棒歌いだった人が
ちょっとビブラートがついただけで
めちゃめちゃ艶っぽくなったりするんですよ。

例えばこんな例です。
歌初心者のHさんの例です。

▼ビブラートなし

▼ビブラートあり

まだ短期間の実践なので
安定はしていないのですが、
それでも冒頭の「I Love You ...」のとこの
揺らぎとかすげーって思いました。

Hさんはいまもすごい速度で
成長していてめっちゃオモシロいです。

ビブラートがついているか、ついてないか・・・?

たったこれだけのことで
印象はガラッと変わっちゃうんですよね。
ズルいです。

で、これって、正直

歌う人なら誰でも身につけて欲しい!!

って思っています。

だって、めっちゃカッコいいんですもん。
こんなこと言われたことないですか?

●教科書うたいだな
●棒歌いするな
●感情が乗ってないぞ
●全身から表現して!!
●深みがない
●身体使えてないよ
●硬い
●幼い
●子供っぽい
●もっとカンタービレ!!!!

あーもー、聞き飽きたよって感じでした。
昔の私ですけど。

喉が致命的に硬かったんですよね。

なんか表現したい想いとかは
めちゃめちゃあったんですけど、
これが全然表現できないというもどかしさ。

ホント、辛かったです。

で、結局20年以上悩み続けて、
試行錯誤しまくって、
やっと今があります。

その経験をフル動員したときに
クライアントさんにまっさきにお伝えする技法の一つが
『ビブラート』なんです。

なぜか??

それは『ビブラート』をマスターすることが

●上手くなった!って実感が得やすく
●かつ、発声の根本から整えてくれる

という特性を持っているからなんです。

これまで長年歌に触れてきて
「惜しい」と思う人の発声的な共通点は

・喉や顎や舌が力んでしまっている
・必要な筋力が足りていない
・声・心・身体のコントロール不足

ということが本当に多いです。
すごく、もったいないんですよ。

逆に「上手いな〜〜〜」って思う人の
発声的な共通点はと言うと、

・脱力できている
⇒必要なトコロにだけ力を入れられる
・歌唱に必要な筋力が備わっている
・声、心、身体の連動がスムーズ

という能力を備えているんですね。

で、これの違いってなんだ???
ってのを考えたときに
どー考えても「ビブラートの有無」
って要素が強いって感じるんですね。。。

もちろん、ビブラートがすべてじゃないです。
別になくても良いし、
感動する歌って歌えます。

でも・・・

心から、全身から、衝動に従って
想いを声に乗せて歌いたい!!

そう思うのであれば、
私はやっぱり『ビブラート』は欲しいです。

かけられないのではなくて、
かけられるけど、あえてかけない。
この歌詞・メロディーを声で表現したいから、かける。

そういう選択ができるようになりたい。

そう思うんです。。。

自分の想いを声に乗せて
最高の感動を分かち合う
歌を歌うための鍵は、

『自分の声を好きになること』

です。

自分の声が好きになることで
変わることは、
単に考えだけの話ではありません。

歌うための技術はもちろん
自分が長年悩んできた
自信のなさや行動できないこと、
他人と比較して落ち込む・・・。

そういう人生レベルでの
変化が生まれます。

そして、それを加速してくれるのが
声と真摯に向き合い、
確固たる土台を築くことです。

ビブラートを体得することは
あなたの声の原石を磨き、
揺るぎない基礎を作りあげるのに
最適なトレーニングなのですね。

さて、今回はクライアントのMさんから
いただいた報告をご紹介しますね。

Mさんは30代の女性で
YouTubeで私を発見(笑)
して下さった方です。

ゴスペルを始めて5年、
発声に悩みを持って
『微塵も自信が持てない状態なんですが・・・』
と最初言っていました。

そんなMさんのからのメッセージです。

 

今まで、自分の中では 発声:表現=9:1 くらいでした。
もう、発声なんですよ。
何をおいても声にコンプレックスなんですよ。
自由に取り出せないもどかしさ。
地声、裏声、それぞれそこそこ出せても、
歌になると、どちらかのバランスが崩れると、
いっきに全部ダメになる。

それが、崩れなくなってきた。
これはもう、自分の中では大革命でした。

まだうまくいかない時もあるし、
曲によって苦手なものがあったりもします。
でも、なんていうのか‥ 5:5 になった!
という実感があります。
とても心が軽くて、とても楽しいのです。

ゴスペルの先生に、声を抑えてと言われなくなった。
リズム感がとてもいいですね、と言われた。
グループ内でソロ練習としてひとりで歌う時も、
発声についてのアドバイスがされなかった。
(気になるところがあれば、即アドバイスされる先生が)

そういうことが、じわじわっと‥じわじわっと増えてですね。

ちょっとーーーーーーー!
成果出てきてるんじゃないのーーーーーーー!

と、心の中で叫んでいる次第です。
もう、過去の自分にドヤ顔です。
やってやったよ私。どうよ過去の私。
できないとか言ってたけどできてきてるじゃん。

って(笑)

するとですね。
不思議とですね。歌以外でも、なんか声がかかるんです。

「一緒に、これやってみない?」
「コンサートのポスター作ってくれない?」
「これお裾分けであげる」(欲しかったものを頂いた)

全体練習でも、違うグループの人から
話しかけられたりすることが増えたりとか。

打ち上げで入った飲食店の店員さんが
なぜかサービスしてくれたりとか。

ほんの些細なことですけど、ほんの些細な幸運が重なるって
そりゃもう、日々の気持ちの上がり具合が全然違うんですよ。
世の中が、より輝いて見えるんですよ。

そして、今まで自分が我慢していた部分とか
そういうものからも解放されました。

自分の価値観を変えて、自分の価値を下げて、
揉め事が嫌だからと自分を変形させてきたけど‥
それをしなくなりました。

今まで、自分を変えてまで守るモノってどうなの、
というような話題に難色を示してきた母でさえ、
ここ最近、
あなたが誰かの言いなりになる必要はまったくないのだから、
と、言うようになりました。
相手を大切にするのと、
黙って相手の言いなりになるのは違うのよ、と。

そうするとですね、さらに心が解放されていくわけです。
自分を大事に、自分を幸せにしなさい。
そう認めてくれる人が増える。
自分が、今のままの自分であっていい。
そして、やりたいことをやっていい。

 

Mさんはものすごく真摯に
練習に取り組んで下さって、
本当にこちらこそ学ばせて
いただきました。

自分の声と向き合うと人生が変わる。

そのことを改めて
実感させて下さいました。

ちなみにこの後、
少ししてからお話しした時に
超テンション上がっていたので
何があったのかを聞いたら

「地声と裏声を全く気にしないで歌えたんですよ!!」
「こんな自由に歌えるんですね〜〜!!」

と興奮気味に話していました(笑)

自分の声を好きになり
自分本来の声を取り戻す
ことは、

『自分らしく生きる鍵を手に入れる』
ということであり、
『自分で自分を成長させていく土台を作る』
ことでもあります。

Mさんは、

・自分の声がどんな状態なのか分からない・・・。
・問題点は指摘されるけど、どうすればいいか分からない・・・。

そうやって、努力しているのに
自信だけは失われていく・・・。

そんな5年間の悩み苦しみを破り、
「生まれて始めて
自分の声を好きと言えるようになった」
のです。

自分の声と向き合うことは
正直かなり地味なことの繰り返しです。

でも、それをやりきったとき
あなたが得られるものはどんなものでしょうか・・・?

 

コウタロー

Comments

コメントはまだありません。

FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア