【69歳の挑戦】60年間歌えなかった女性

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約3分

 

先日、素晴らしい『声』が生まれる瞬間に立ち会った。
それは69歳の女性で、自分の整体の患者さん。

 

背中が、特に左側が盛り上がるほど硬い。

 

膠原病も患っていた。
手が真っ白に冷たい。
夜は冷えて眠ることができないほど。

 

施術を数回行ってきて、
驚くほどの回復を見せてきた。
体に柔軟性が生まれ、血色がよくなり、
そして夜は手足がポカポカするようになったと聞いた。

 

え、そんなに回復するものなのか?

 

私も驚いた。
何をしたんだっけ??

 

実は、よ〜く「話を聞いた」んですね。
生い立ちや、いまの自分の状態に至る数々の歴史・・・。

 

そんなことを聞くうちに
「声にコンプレックスがある」
ということがわかってきた。

 

そして、これまで
小学生の頃に「ヘタクソ」と言われた
のがきっかけで、歌えなくなってしまったこと。
そのまま60年間も歌わないことを選択していたこと。

 

でも、お話をうかがううちに出てきた想いは

 

「歌いたい!」

 

ということだった。
人生で悔いが残っているのは
「歌うことができなかったことだ」
とおっしゃっていた。

 

そして、今日、初めて声のレッスンを行った。

 

最初は自信なさげな声。
しかし、生来の思い切りの良さか。
何かのスイッチが入った時・・・。

 

なんと力強い声!!

 

声に強いエネルギーが乗っているではないか!!
声にコンプレックスがあるとは思えないほどだった。

 

本当に驚いた。
『声』とはこんなに変わるものなのか。
そして、本人も言っていた。

 

「人生で初めてこんなに大きな声を出した」

 

別の部屋にいた人が
何が起こったのかと驚いてやってきたほど(笑)
これほどのポテンシャルを
抑えつけながら生きてきたのか。。。

 

彼女の目標は
いま所属している短歌会で
朗々と自作の短歌をうたうこと。

 

いままでは短歌をうたうのはすべてパスしてきたという。
自分にはできないから。恥ずかしいから。
決戦は12月27日!
それまでにどこまで進化していくのか?
こちらが楽しみでしょうがない。

 

今日は声にエネルギーを乗せた。
次は声に五感と感情を乗せる。
そして声を歌へ乗せていく。

 

列席する人は本当に驚くだろうなぁ。
いままで全部うたうことをパスしてきた人が、
自分の短歌を朗々とうたいあげるのだから!
その時、彼女の人生も新たに始まるのじゃないかと思う。

 

本日もお読みくださりありがとうございました!

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